「成績表」を眺めながら
こんにちは。
去年のクリスマス頃から今日まで、誕生日に1日休んだ以外は仕事漬けの日々を送っていました。
ようやく一区切りついたので確定申告を終わらせたのですが、「去年1年の成績表」である各種帳票を見ながらいろいろと思うことがありました。
それは、
「1年間、自分がんばったな~」という思いと、
「あの時死にそうになりながら勉強してよかった」という思いです。
「あの時」というのは、「レバレッジ特許翻訳講座」を受講していた頃のことです。
なぜそう思うかというと、端的に言えば「稼げるようになったから」なのですが、もっと正確に言えば
「稼ぎ続けられるようになったから」
です。
私は特許翻訳者として仕事を始めてから、現時点(2022年1月)で1年8ヶ月ほどです。
まだ、「稼ぎ続けられた」といえるほどのキャリアを積んでいないですし、何よりこれからも「稼ぎ続けられる」という保証は当然ながらどこにもありません。
それでも、「稼ぎ続けられるようになった」と思っているのは、「これからも稼ぎ続けていけるだけのスキル」と講座を受講して身につけたからです。
どういうことか、お話していきます。
「稼ぎ続けるための力」とは
翻訳者としてのレベルの上昇幅は、学習開始~プロになるまでよりも、プロになってから今までの方が圧倒的に大きいです。
これはどんな仕事でもそうだと思いますが、やはり翻訳スキルも、現場で揉まれてメキメキと成長します。
ただ、それだけ上昇できたのは、それまでの土台作りがしっかりできていたからだと思っています。
土台がないまま、まぐれでトライアルを突破してしまい案件がやってきたとしても、プロに求められる訳質・量・スピードに耐えられないでしょう。
結果として、取引が継続しないか、無理して体を壊してしまうか、嫌になってやめてしまうかのどれかになる可能性が高いのではないでしょうか。
講座で身につく土台=基礎力については、過去の記事でも触れていますのでざっくりと説明しますと、以下のようなものが挙げられます。
- 特許の内容を理解できるだけの化学、物理の知識と正しい学習方法
- プロが使うハードウェア、ソフトウェア、設備の必要性とその使い方
- 自己管理能力
- マーケティング能力
つまり、講座での学習を通じて、
「ホームセンターで買った万能包丁と鍋でチャーハンばかり練習してきた人」
ではなく、
「プロの使う道具を取りそろえて、炒め物や煮物など一通り基本の料理を練習してきたので未経験の料理でもそつなく作れる人」
として、プロデビューできるわけです。
現在のメインの分野である「バイオ・医薬」系の分野に関しては、講座で化学や物理を学んだ手法を活かし、さらに講座の卒業生のノウハウを参考にして独学しました。
今後、他の分野や業種に切り込んでいく時にも、講座で学んだことを活かして立ち上げることができると思っています。
コンテンツ以外の価値
この講座は、基本的には膨大な量のビデオを自分で優先順位を決めて毎日ゴリゴリと視聴しながら手を動かして学んでいくスタイルです。
様々なビデオを視聴することで翻訳者になるために必要なことは十分学べますが、それだけで「稼ぎ続けるための力」を得るのはかなり難易度が高いと思っています。
仮に、受講時にビデオのアクセス権だけが与えられて、じゃあ頑張ってねというパターンだったとしたら、私は今の場所にいないと断言できます。
もちろん、それでも成功する人はいるでしょう。
現に、以前ビデオ300本無料プレゼントというキャンペーンがあり、その無料ビデオでプロになった人がいると聞いたことがあります。4000本以上のビデオであればなおさら成功率は上がるでしょう。
それでも私は無理だったなと思うのは、以下の「コンテンツ(ビデオ)以外の要因」があってはじめて、今の私があるのだと思えるからです。
要因は主に以下の3つです。
- 期限を決めて結果を出すというプレッシャー
- 他の受講生・卒業生の存在
- 処刑人K氏による「公開処刑」
講座では「稼げる状態になって卒業せよ」というプレッシャーがものすごいため、期限から逆算して途中の目標を決めて、それに沿って学習を進めていく必要がありました。
計画通りいかないとやはり焦りますし、何とかしようと真剣に考えて、時間を極限まで削って何とか目標を達成しようと必死でした。
私は毎日(毎日なのは最初の1年目だけですが)このブログ上で学習内容を報告していました。これは毎日限界まで勉強に時間を投入するのにとても役立ちました。
当時は会社員だったので2時起床で出社まで勉強、帰宅後1時間ほど勉強して寝るというサイクルを続けていたのですが、これができたのは「毎日報告せねばならん、そのためには当然勉強せねばならん」というこの見えない「縛り」のお陰といえます。
また、他の受講生のブログからいろいろな刺激を受けたのも大きいです。
自分より後から来た人が先にトライアルに受かっていたり、案件を受注していたりするとやはり焦ります(過度な比較や焦りは良くないですが)。
そして自分より使える時間が少ない人も限界まで頑張っている姿を見ていると、自分も頑張らないとという気持ちになるものです。
また、先を行く受講生や卒業生が残してくださった貴重な情報を参考にしたり、「あの人みたいに稼げるようになろう」と勝手にロールモデルにして「お言葉」をトイレに貼り付けたりしていました(かなり効きますよ)。
これらは、講座が「ビデオのみ」のパターンだったら得られないものです。
ですが、一番価値があったのはやはり最後の「公開処刑」という名の個別指導でしょう。
講座の管理人さんからの個々の受講生へのアドバイスがビデオという形で全受講生に公開され、その内容が手厳しいものが多いのでそう呼ばれています。
これまでも何度も書いていますが、私はとにかく「処刑」されまくりました。
今であれば、その理由はわかります。
とにかく致命的に「稼ぐプロになる」という最終目的から思考も行動もずれていたからです。
1年目は、とにかく勉強時間を伸ばすこと、学習記録を積み重ねていくことに夢中になり、
2年目は、何でもいいからとにかく早くプロにならねばと焦り、迷走の果てにコースアウトしました。
完全に手段が目的化していましたね。
もともと、私は各種検定を暇つぶし感覚で受けるタイプの人間でした。そのマインドを講座中にも引っ張っていて、とにかく今何を優先すべきかが見えておらず、そのため結果が出るまでに時間がかかったのです。
今だからこそそう思えるわけですが、当時は北に向かっても南に向かっても「そっちじゃない」と言われているような感覚があり、自分の何がおかしいのかがあまり理解できておらず、もがきながら前(と思われる方向)に進んでいました。
新しいことを進めていくのは生い茂った草木をかき分けて進むようなもので、自分がどこに向かっているのかわからなくなることや、自分では正しいとは思っていても目的地とは別の方向に進んでいることがあります。
その様子を、その草木をかいくぐって山に登った経験がある第三者が俯瞰していて、さらに的確にアドバイスしてくれるのなら目的地により早く、確実に着けますよね。
「公開処刑」はまさにそんな役割を果たしていました。
正直、当時はずっと「今に見てろ、見返してやる!」という気持ちでいました。
今となっては感謝しかありません。
本当の「稼ぎ続けるための力」とは
さて、ここまで講座で「稼ぎ続けるための力」を得たという話をしてきました。
最後に、今考える「講座の学習を通じて得た一番大切なもの」について思うところをお話します。
一番大切なもの、それは「成功体験」です。
子どものころ勉強には特段興味がなく、将来も何も考えておらず、
偏差値40そこそこの高校に推薦で入り、偏差値50ほどの公立大学に指定校推薦で入り、
新卒で当時売り手市場だった中国で現地採用として働き、
その後もずっと競争やノルマと無縁の事務員をやっていた私にとっては、
会社員からゼロで専業翻訳者として生計を立てることができ、
しかも会社員時代以上の収入を得られ、貯蓄ができるようになったということは、
強烈な成功体験になりました。
「また次新しいことをやっても、きっとうまくいくだろう」と楽観視しているわけではありません。
成功までには幾多の失敗がつきものであり、むしろ失敗なくして成功はないということ、
すべてのリソースを一点集中することの破壊力、
ゴールから逆算して考えることの重要性、などなど。
これらを「実体験」として得たことで、物事への取り組み方が「より成功しやすい形」に変わってきていると思います。
そのため、今後新規分野を開拓したり、違う業種に挑戦したりするなど、どんな環境変化にも適応して稼いでいける「本当の稼ぎ続けるための力」の源泉を手に入れたと思っています。
私の得た力はまだまだ弱いので、これからも稼ぎ続ける力を鍛え続けて、環境の変化の力に負けないように稼ぎ続けていきます。
最後に
この講座は、決して万人向けの講座とは言えません。
金銭的にも、体力的にも、時間的にも、一部の人には精神的にも、負担が大きいからです。
文字通り、受講期間の「すべて」を講座に差し出すことが求められます。
ですが、極めてリターンの高い投資になり得ます。
リターンをどれだけ高めることができるかは、自分次第です。
私は、本当に受講してよかったと思っています。
これからどんどん複利効果が効いてきて、「あれが人生最大のターニングポイントだった」ときっと思うでしょうから。