久々にツールのお話をちょっとさせてください。
私はすっかり、memoQ >>>>>>>>> TradosくらいのmemoQユーザーになってしまいました。
Trados納品案件があるのでTradosも並行して使っていますが、翻訳作業そのものは100% memoQです。例えそれが3000字程度であろうとも。
そのくらい、memoQの方が翻訳者フレンドリーだと思うので、Tradosのみを愛している(そうせざるを得ない)方も、一度是非memoQに浮気してみてほしいと強く思います。
おそらく、そしてそのまま乗換えてしまうと思いますよ。
memoQの何がそこまで良いのかというと、
- 翻訳作業時に原文・訳文を上下画面にできるので作業しやすい
- 用語ベースの訳語の挿入がTradosよりもスムーズ
- メモリ・用語ベースの管理(新規作成、インポート、エクスポートなど)が容易
などなど、作業性がとにかくTradosの数倍よいと感じます。
で、ここに
- QA機能のカスタマイズが自由自在で最強
が最近追加されました(あくまで私の中でです)。
memoQのQA機能については、「どうでもいいエラーの検知が多いな」と使い始めのころに感じて、ほとんど使っていませんでした。
「どうでもいいエラーの検知」が多いのは事実なのですが、それをQA設定に含めないこともできます。
それよりも「すごい!」と思ったのは、「自分でQA設定をカスタマイズできる」ことです。
ほんの一例ですが、例えば、
- 原文に「about」があるのに訳文に「約」がないものをエラーとして検出する
- 原文に「about」が2つあるのに訳文に「約」が1つしかないものをエラーとして検出する
- 原文に「may」または「can」があるのに「得る、でき、可能性(以下略)」がないものをエラーとして検出する
- 登録した使用禁止用語が訳文にあれば、それを検出する
といったことができます。
通常、この作業はXbenchで行っていたのですが、一旦ファイルをXbenchにエクスポートするのも若干の手間ですし、上記の③のようなことはできない(と思う)ので、同じ作業ができるならmemoQ上で行えるほうがありがたいです。
また、④は私はJustRight!6を使用して行っているのでmemoQのQA機能に追加する予定はないのですが、複数のQA設定を作成することができるので、各クライアント向けの使用禁止用語のチェックなどにも使えると思います。
詳しい手順は、川村インターナショナルさんの以下の記事に載っています(私も参考にしました。大変助かりました)。
この機能、今は実案件で使いながらいろいろカスタマイズを続けているところです。
memoQは、QA機能だけでもまだまだ使い方によっては強力な武器になりそうなものがありそうです。
普段「時間ができたら調べよう」と思っていることっていろいろとあると思うんですが、将来の時短につながることは、やっぱり少し時間をかけてでも先にやっておいたほうがいいなと改めて感じました。
あ、memoQの公式サイトはこちらです。回し者ではございません。