翻訳の仕事

変化の2024年を振り返る

こんにちは。
今年もあっという間に大晦日ですね。
 
今年は個人的には、わりといろいろと変化があった年でした。

メイン顧客の変更

 
今年の目標は、2023年に新規開拓した2社から安定して受注することでした。
結果として、下半期はほぼ新規2社のみからの受注となったので、
目標は達成できたと考えています。
 
2023年と2024年の顧客ごとの割合(売上高ベース)は以下のとおりです。
 2023年2024年
A社(翻訳会社)65%13%
B社(翻訳会社)33%10%
C社(特許事務所)2%45%
D社(特許事務所)0%32%
 
 
仕事以外のことも含めて、今年一番よかったことは、
この新規顧客2社への訪問を実現できたことでした。
 
 
タイミングとしてはすでに数件を納品済みの段階で、
どうすればよりよい納品ができるかを模索することを目的とした訪問です。
 
自分が全く意識していなかったことが評価されていたり、
良かれと思っていたことに指摘が入ったりしました。
 
しかも今回は、
実際に納品した訳文をチェックされる方とお話をさせていただき、
その方が重視されていることなどを伺うことができ、
本当に貴重な機会でした。
 
 
また、偶然ではありますが、
この2社は求める訳文の訳出スタイルが全く異なります。
 
そのため、訳語や表現がその顧客に好まれるものかを
考慮しながら訳出する必要があり、
自分の訳出の幅を広げるよい訓練になっています。
 
その意味においても、
来年も引き続き両社にとって「ぜひ依頼したい翻訳者」であるべく、
1件1件を丁寧に納品していきたいと思っています。

実家に引越し

 
人口50~70万人規模の都市から、
人口3万人足らずの田舎にある実家に引越ししました。
 
親をサポートする必要が生じたためです。
 
 
「フリーランスを続けながらひとりでいろんな土地に住むこと」
が私の理想の生活だったので、今回の引越しは本意ではありません。
 
が、思いのほか快適に過ごせています。
 
 
特に、静けさがこれまでの住まいとは段違いです。
住宅街の一角ではあるのですが、
朝から晩まで本当に静かで集中して仕事ができます。
 
自分のために使える時間はこれまでよりも減っています。
ですが、少ない時間で同じだけの仕事をする方法を
自然と考えるようになったり、
時間を無駄にしなくなったりと、以前より時間を効率的に使えています。
 
田舎生活のQOLを左右する運転も、
引越し前はかなり不安だったのですが、
20年来のペーパードライバーを何とか克服しつつあります。
 
仕事以外に、来年は家族の諸問題をよい方向にもっていくことも目標です。
 
 

2025年に向けて

今年は上述のように新規顧客からの継続受注が実現でき、
めでたしめでたし、といいたいところですが、
実は特許翻訳者1年目の頃と同じくらい苦しいと感じることが多い年でした。
 
よりよい納品のために、
これまで以上に1文1文に真剣に向き合ってきました。
その過程で訳文に満足できず、
自分の能力の至らなさを痛感させられることが多かったためです。
 
訳質向上のために貪欲に行動した1年でした。
そして苦しみながらも、
やっぱりこの仕事が好きだなと実感した1年でもありました。
 
 
2025年も存分に苦しみつつ、楽しみたいと思います。
 
 
それではよいお年をお迎えください。