1/29 学習内容
- ビデオセミナー3408号(受講生ブログへのコメント)視聴
- 対訳学習 進捗:翻訳4267w(うち 自力翻訳359w、チェッカーモードで収集3908w)
*翻訳済計5771w/全15629w、登録した用語:506w
今日は対訳学習に集中していました。
ビデオセミナー3408号(受講生ブログへのコメント)視聴しました。コメントありがとうございます。
10分野x10件やれば、確かに「とりあえず何が来てもとっかかりはつかめる」状態にはなりそうですね。
とにかく量が足らんかったな、と本当に思います。
4月のトライアル受験を目指して、量を積み重ねていきます。
順調に「勉強するマシーン」になりつつあるので精神面でも、もうおそらく大丈夫だと思います(といいつつ今日朝起きられなかったことを懺悔します。昨晩寒かったので暖めすぎたら完全にふとんと一体化してしまいました)。
対訳学習中の気づき
今日は、自力翻訳+対訳と比較よりも、チェッカーモードで収集に時間を多く割きました。
Trados上で、まず原文を見て頭の中で理解して(必要なら図解して)、それから公開訳を見て、必要があれば調査・手直しをする、という形で進めています。
題材は、DDS(抗腫瘍薬を内包したpH応答性ミセル)の明細書です。
やはりここまで日本語側である程度読んだのが効いているのか、原文を見て「何を言っているのかちんぷんかんぷん」という文章はありません。
少しだけ、この分野に対する「自分の軸」のようなものができてきたので、公開訳を見た時に、違和感を感じることもあります。
いろいろあるんですが、例えば「腎臓からの排除(elimination)・・・は排泄だろうな」とか、「側鎖を改変(modified)は、修飾の方が文脈的にもベターではないか」とかです。
その中でひとつ、なかなか気になったものがあったので取り上げます(公開訳の揚げ足取りを意図しているわけではありません。まだ、全体的には負けていると思います)。
Micelle compositions can be lyophilized and reconstituted before intravenous administration.
(公開訳)
ミセル組成物は、凍結乾燥し、静脈内投与の前に再構成することができる。
これは、粉末の「薬剤のもと」を注射用水に溶かして注射用の薬にする工程を指しています。
これに対して、「再構成」は使わないんじゃないかと思いました。
検索すると、googleで2ページ分くらいはヒットし、J-platpatでも相当件数ヒットします。
ほとんどが外内出願の明細書なので、やっぱり日本語としてはメジャーな使い方ではないのだと判断しました。
ただ、少数(かつ同じ出願人)で内内出願の明細書もヒットしたので、「全く使われていない」とも言えません。
しかし、やはり「再構成」は違和感があります。
辞書を見ると、研究社の辞書にはこのように記載がありました。
re・con・sti・tute
1 再構成[組成, 編制, 設定]する (recompose, reconstruct).
2 〈粉末化[濃縮]した物質を〉水を加えて液体状に戻す, 〈乾燥食品などを〉戻す.
海野さん(ビジネス技術実用英語大辞典V6)にも、このように。
reconstitution *(乾燥食材などを水で)戻す[還元]すること, 再構成, 再構築, 再組成, 再編制, 復元; (a) ~ 犯行現場における実況見分(により犯行を再現すること)
◆ the reconstitution of imported concentrated fruit juice into fruit juice for sale 輸入濃縮果汁を販売用フルーツジュースに水で還元する[戻す]こと
reconstitutionの意味が、粉末製剤を水で戻すこと、で間違いないことはわかりました。
問題はこれをどう表記するかです。
「水で戻すことができる」でもよいのでしょうが、もう少し明細書にあった表現をしたい。
1/30追記:上で「水で戻すことができる」といっていますが、Micelle compositions(ミセル組成物)には親水性、疎水性、両親媒性とありますので溶媒は水とは限りません。
結論として、私であればコメントを付けて「再溶解」とします。
頭の中で「意味としては『再溶解』が一番近いかな」とあたりをつけて裏取りしました。
日本臨床検査標準協議会という協会の用語集(下記)にreconstitution:再溶解(再融解)とありました。
クリックしてtermlist_110301.pdfにアクセス
その他、企業のHP上でもreconstitutionを再溶解としているのを確認できたからです。
ちなみに、イートモ先生はもっとスマートな訳出をされていて、「溶液調製」としています。例えば、以下のような例文がありました。
Each vial contains 1.0 mg of a white to off-white, lyophilized powder for intravenous administration after reconstitution.
各バイアルには白色ないしオフホワイトの凍結乾燥粉末1.0mgが含まれており、溶液調製後、静脈内投与される。
この方が「再溶解」より意味としては適切だと思うのですが、特許明細書で使用するには言葉の射程としてかなりぎりぎりな感じがします(ぐうの音も出ない裏取りがあればいけるとは思うのですが、少し探したのですがちょうどいいものが見当たりませんでした)。
1/30追記:
reconstitutionは、粉末製剤を注射液とする一連の操作を指しています。
この言葉には、ただ粉末を溶解させるのではなく、注射液として適切な量・種類の溶媒に溶解させる操作が含まれています。
「再溶解」としてしまうと、単に粉末製剤を液体に溶解させる(注射液として使えない量や濃度であっても)ことを指すため、reconsitutionの訳語としては適切ではありません。
reconstitution = 溶液調製、再調製とするのが適切です。
他にもいろいろ気になった用語はあるのですが、今日はここまでにします。
この対訳に時間を掛けすぎていると後の時間がなくなるので、訳すところ、チェッカーモードで見るところ、吸い上げるところ、メリハリをつけてスピードアップしていきます。
凍結乾燥させた物質を再び溶液に戻す操作
reconstitution
http://nipro-pharmapackaging.jp/assets/pdf/device.pdf
溶解用液 reconstitution
で検索すると参考資料がみつかります。
Medical Translator NARITAさま
ありがとうございます!
検索の仕方が甘かったのと、
そもそも「調製」をきちんと理解できておらずたどりつけませんでした。
リンクを頂いたpdf資料、大変参考になりました。
英文も併記されているので、とてもよい勉強の素材になりそうです。
イートモの訳に少しでも近づけるように頑張ります。
コメント頂き、ありがとうございました。