35週目の記録
- 実ジョブ(英日特許翻訳)納品と新規案件に着手
今週も引き続き、ゴリゴリと仕事を進めております。
1件納品して、新規案件に着手しています。
繰り返し多めな新規案件
今回の案件、これまででぶっちぎり最長のワード数です。
ですが、ワード数にはもうビビらなくなりました。納期は十分にあるので、スケジュール通り進めていけば大丈夫だという感覚があります。体調には注意ですけども。
抽象度高めなタイトルがついていたので「なんだこりゃ」と思ったのですが、ふたを開けてみると、「ああなるほど」となりました。
事前の調査にかかる時間もだいぶ減ってきました。ここ直近の案件での翻訳前の調べ物は大体半日ぐらいです。
「大体このくらい把握しておけば(後で都度調べるにしても)大筋は外さないな」というのがわかってきました。
今回の案件で非常に特徴的なのは、案件内部でのマッチ率が高めなことです。サクサク進む分、単価のディスカウントも効いているので、マッチ率調整後の合計金額を1ワードあたりに換算すると「こんなに減ってしまうのか」という状況です。
最終的な時給でどうなってくるのか、きちんとログをとって分析します。
今週納品した案件では、時給は1900円に少し届かずといった感じで、ようやっと2000円が見えてきました。
今回、おそらくこの記録を超えられると思いますが、日々貪欲に効率アップのために改善を繰り返していきます。
そして、かなり前倒しできる見込みが出てきたので、納品前にトライアルを1件挟むべく、スケジュールを組み直しました。
7月末に受けたトライアルの結果はまだですが、新規開拓はやはり、最優先事項です。
「納期に余裕がある」と思うと「今日のノルマは達成したしゆっくりやるか」と甘えてしまいがちなので、やはり「次のスケジュール」を入れておくことが、時間を効率的に使うには一番かなと思います。
限りなくミスに近いヒヤリ・ハット
納品できる状態に整えてから、2日空けて最終チェック(通し読み)をした時のことです。
原文ミスだと思っていたものが原文ミスではなく、自分の勘違いであったことに気づきました(つまり、間違ったコメントまでつけていました)。
それに気づいたとき、なぜかシャワーを浴びにいってしまったほど動揺しました。
気づいたきっかけは、訳文を寝かせていた間に翻訳していた新規案件で、同じような表現が登場していたことでした。
どんな状況だったのかというと、あくまで説明用の例ですが、-1、0、+2、+3で合計+4が正しい記述だとして、私ははじめの「-1」を「+1」と読み間違えていて、
「合計が+4になるはずなのに+6になるのはおかしい。2番目の0は-2の間違いでは」
とコメントしていたような感じです。
見間違えた原因は、CATツール上ではやたらとタグが多い箇所だったのでその記号に注意が向かなかったことだと思われます。そして、チェック時(訳文と原文を付け合わせて消し込み)にも見逃してしまいました。
なぜチェック時に見逃したのか、ですが、類似の表現の箇所が他にも複数あったことでチェックが甘くなっていたこと、かなりスピードを上げてチェックをしていたことなどが原因としてあげられます。
ただ、今回の最大の問題点は、辻褄が合わない訳文を前にして、自分の理解が間違っているのではないだろうかと考える前に、「原文が間違っているはずだ」と思い込んでしまったことだと思っています。
特許明細書の翻訳で、原文の図面・表の番号や単位などがおかしくなっていることはよくあります。この案件でも、他にもそういった原文の不備はありました。
そのため、矛盾している記述を見ると、(もちろん明細書全体で確認はしますが)原文のミスだろうとまず思うようになっていました。
さらに、上の例ではうまく説明できていないのですが、「2番目の0は-2である」という間違いが「かなりあり得る間違い」であったこともあり、原文ミスであることを全く疑っていませんでした。
この表現については個別にチェックをするようにして(おそらくチェックをしなくても、見ただけで「この前のアレだ!」となるレベルで脳に刻みこまれました)、案件のチェック時と納品前に見る「ミスノート」にも記載しています。
今回の教訓は、おかしいと思った時にまず疑うべきは自分であって、何か見落としていないか、勘違いしていないか、立ち止まってもう一度考えるべきである、ということです。
もし、今回時間を空けずに最終チェックまでしていたら、この勘違いに気づかないままだった可能性が高いです。
必ず納品まで最低2日は空けられるようにスケジューリングして取り組むこと、これも引き続き実行していきます。