仕事の記録

2022年の上半期を振り返る

だいぶお久しぶりです。

今年も半分が過ぎましたね。早い、早すぎる!

というわけで、後半戦に教訓を活かすべく、少し振り返っていきたいと思います。

総括

この半年に点数を付けるとしたら、前半(3月まで)が80点、それ以降が50点です。

明らかに後半が問題ですね。詳細はのちほど。

仕事と学習のそれぞれの目標に対して、目標達成具合をチェックしていきます。

仕事

売上目標達成状況

目標:去年の売上額+α

状況:ぎりぎり未達(年間目標額の半分から-1万円)

ほぼ目標通りに見えますが、実はかなり危機的な状況です。

というのも、去年は後半伸びまくった(1ヶ月で2ヶ月分売り上げる月があった)ので、前半もっと飛ばさなければ去年を下回る可能性がでてくるからです。

売上は、3月までの前半は目標以上に進捗していて、4月以降に伸び悩みました。

グラフを見ると一目瞭然です。

下のグラフは、特許翻訳者として稼働してから今年6月まで(約2年)の売上のグラフです。

6月に作業していたそこそこのボリュームの案件の納品が7月初めだということを差し引いても、後半のパフォーマンスは、この2年間の中でもよいものではありませんでした。

その理由は、一言でいえば「コントロールできないものに振り回された挙げ句自己コントロールを失った」からです。

 

きっかけは4月にあったこんな出来事です。

ある日、A社から2万ワード程度の案件の打診があり、引き受けました。同日にB社から2万ワード程度の案件打診がありましたが、A社の案件と納期が被ってしまうのでお断りしました。

次の日、A社の別の担当者から7万ワード程度の案件の打診がありました。前日の案件を引き受けていなければ諸手を挙げてお迎えする案件ですが、希望日までの納期の延長も不可だったのでお断りせざるを得ませんでした。

2日後、引き受けた2万ワード程度のA社の案件がキャンセルになったと連絡がありました。

 

まーそういうこともあるか、運が悪かった、仕方ない。A社の案件はまだ着手してなかったからまあいっか・・・

と切り替えて目の前のことに集中できればよいのでしょうが、私はこの2万ワードの案件を受けたことを後悔し、やる気がだだ下がりになり、なかなか目の前の案件に集中できませんでした。

キャンセルの2、3日後にはA社から6万ワードほどの案件の打診が来たので、実際のところ何の問題もなかったのです。ただ、ここで下がったやる気をなかなか戻すことができませんでした。

この6万ワードの案件に納期ぎりぎりになるまで着手しなかったために、日程的に本来ならばあと1件受けられた案件を受けなかったことが、売上が伸びなかった原因です。

 

今回の問題は、「自分でコントロールできないことを気にしてしまった」ことがきっかけではあるのですが、やはり問題の本質は、きっかけはどうあれ「自己コントロールを失ってすぐに復活できなかったから」でしょう。

今回、ガクッと下がっている売上のグラフを目の当たりにして相当なショックを受けたので、今後絶対に同じ事はしない、言いたいところですが、喉元すぎればなんとやらです。

 

自己コントロールは意思に任せるのではなく仕組み化が大切だとよく言われています。

関連の本をいろいろ読んで、やる気が下がったときにはとにかく目標を低く設定しなおしてそれを達成するのを繰り返し、平常運転に戻していく方法など、いろいろ取り組んでいます。

些細なきっかけで落ち込みやすいタイプなので、「この方法が一番」というものが実感できたらまたご紹介します。

ちなみに、何冊か読んだ中で「BRAIN DRIVEN」という本が一番参考になりました。著者は脳神経科学者なのですが、「やる気スイッチ」の回路がどうなっているかについて脳神経学的側面から解説されているので、自分用の「やる気スイッチ」を作る有益なヒントが得られます。

時給目標達成状況

目標:平均2800円

状況:現状は未達(平均約2600円)

これまでずっと、生産性向上の指標として時給の上昇を目標にしてきました。

次のグラフは、今年の6月まで(約2年間)の平均時給の推移です。

おーい、下がってるやないかい!

と突っ込まれそうですが、こちらの案件別の時給推移で原因がわかります(折れ線グラフが時給、棒グラフが売上です)。

真ん中から少し右(去年の後半です)に、ひときわとんがっている部分がありますよね。

この案件、取引先からの支給メモリはそれほど入っていないのに、自分のメモリとは80%以上マッチするという「ごっつあん案件」でした。

去年の後半は、それ以外にも大型案件があったり比較的やりやすい案件が多かったです。

 

逆に、今年の4月~5月にかけては、難易度の高い案件が続きました。

ひとつは、馴染みのない分野の案件(かつ複数分野にまたがる案件)で、

そしてもうひとつは、馴染みのある医薬系でありながら、実施例がボリューム満点豪華フルコース(化学合成、臨床・非臨床試験、結晶解析、各種免疫アッセイなどなど)の案件でした。

十分に事前調査をしましたが翻訳中も調査することが通常よりも多く、作業中ずっと「わいはまだまだや」感を抱えていました。

これらの案件の時給は2500~2700円程度だったので、去年の後半より平均時給は低くなりました。

 

時給が上がりやすい案件は比較的簡単な(やりやすい、のほうが正確かもしれません)案件が多く、上がりにくい案件は難しい案件が多いという身も蓋もない事実があります。

ただ、難しい案件の方が得られるものははるかに多く、仮にその案件の時給は伸び悩んだとしても、将来の時給の向上には確実に寄与します。

 

どんな案件を担当するかは、それこそ自分ではコントロールできない部分が多いです。ごっつあん案件であれ、ガチンコ案件であれ、「将来の時給」を上げることを意識しつつ、常に生産性向上に全力で取り組んでいきたいと思っています。

時給の目標値2800円に対し現在の2600円も、去年の平均が2350円だったことを考慮すれば、悪くない数値です。

ただ、やはり数値目標があったほうが燃えます。なんとか後半、売上も時給換算金額も目標まで伸ばせるように頑張ります。

 

学習

目標:学習時間を天引きして学習を習慣化する

状況:1~3月は80%程度達成、4月以降はおそらく5%未満

去年、とにかく案件に追われてなかなか学習の時間が取れなかった反省から、1日のスケジュール(具体的には夜寝る前の1時間弱)を学習時間に充てることを目標にしました。

3月までは、まずまず機能していました。

しかし、4月以降、前述の「仕事」の項目に書いた、納期ぎりぎりになるまで放置した案件をやはり納期ぎりぎりで納品した後、全く余裕のない状態での納品が続き、学習習慣が完全になくなってしまいました。

 

主な学習項目としては、統計と、案件に出てきてあとで深掘りしようと思っていた項目(分析関係が多めです。LC/MS、NMR、結晶解析など)です。

この期間に学習した内容が早速実案件中に出てきて助けられたこともありますし、何より「内容がわかる」ことで、理解にかける時間も少なくなり、何度も訳語をこねくり回す時間もなくなるので、時給全体が底上げされます。

 

学習が大事なのは嫌というほどわかっているので、あとはどう継続するかです。

今は、この2、3ヶ月の「常にぎりぎり」感が解消されてきたので、毎日同じ時間で再開することで習慣化はできるでしょう。

あとは、どうしても無理なとき以外は、納期がきつくても散歩などの他の時間を削ってでも継続するように学習の優先度を高めるようにして、7月からの達成度80%以上を目指します。