1週間のまとめ

対訳学習1回目、気づきと反省点

1日あたり820ワード。

先週1週間と昨日にかけて、公開訳を利用した学習を進めてきました。

翻訳作業と公開訳との比較自体は終わっているのですが、

「結局この特許って何が肝だったの?」の答えが断片的で

ストーリーで繋がらなかったのもあって、もう一度図解化しながら

まとめをし始めたところです。

 

今の時点での気づきと反省点をまとめておきます。

使用した特許明細書はこちらです。

  • タイトル:Method and apparatus for reducing copper oxidation and contamination in a semiconductor device
  • 原文(US6355571
  • 公開訳(特開2001-093902
  • 内容の要約:半導体デバイス中の金属(特に銅)によるコンタミネーションを減少させ、製品の信頼性を向上させる。水素含有プラズマを利用したCVDにて自然酸化膜を取り除き、続けて窒化膜を形成することで達成される。
  • 文字数:原文約3700ワード

それぞれの作業に掛けた時間です。

前処理、調べもの約4時間
実翻訳作業18時間15分
見直し13時間30分
公開訳と比較29時間40分
合計65時間25分 +その他の作業(Multiterm登録など)

 

わかったことその1・現状の処理速度

 

「公開訳と比較」以外の時間が納品までに実際の翻訳に掛かった時間だとすると、

計約36時間。

1日8時間の作業時間と仮定すると、4.5日かかることになりますね。

3700ワードを4.5日・・・1日あたり820ワード。

 

今回は直前に半導体デバイス製造のプロセスを学習していたこともあり、

調査にはあまり時間をかけませんでした。

これが未知の分野であれば、さらに調査の時間がかかり、

翻訳スピードも落ちることが予想されます。

レベルアップを加速させなければ、という危機感を持ちました。

 

わかったことその2・時間がかかる原因

 

慣れていない、経験不足であるということは少し脇に置いておいて、

具体的に何の原因で時間がかかっているのかを考えました。

 

1.訳語が一発で確定できない(訳語選択にかかる時間が長い)

意味はわかるんだけど、当業者はどうやって使っているのだろうか?と

あれこれ検索する時間がかかり、

その場で決められずにいくつか候補を出しておいて

先に進めたことも多かったです。

2.「見直し」の過程で、内容理解が怪しい所があり再調査することがあった

これは反省点でもあります。

翻訳作業中は最低限、内容がわかった上で次に進むようにする

(どうしても疑問がある時はそれを残して先へ進む)ようにしていましたが、

印刷して見直している時に、あれっとなったことがありました。

つまりは、わかったふりで置き換えていたということです。

 

これは、作業に集中してスピードが上がっているときに起こっていました。

脳が流れ作業的な処理モードに入ってしまっていたのだと思います。

これは非常にまずいので防がないといけないのですが、具体的にどうやって、

というのが今思い浮かびません。(意識します、としか言えません)

 

3.どちらでも良い訳語の選択でこだわり過ぎている?

複数の訳語の選択肢があって、どちらでも良い(と思われる)時に、

どちらがより適切か?と突っこんで考えていることが多かったのでは、

と思います。

ただ、私がこだわりすぎている、と思ったことが

「そこはきっちり考えて訳し分けるべき」というポイントかもしれません。

少し例を挙げると、

層と層の間のinterfaceをインターフェースとそのまま訳すか界面とするか、

adhesionを付着性とするか密着性とするか、などです。

 

interfaceについては、「インターフェース」としてしまうと

IT用語としての「インターフェース」の意味に捉えられるのではないか

と思い「界面」としたのですが、後で特許庁データベースで調べると、

「界面」としての意味でインターフェースとそのまま使っていたりするので、

ちょっと悩みました。(訳は「界面」としました)

反省点その1・素材選びは慎重に

今回、まず自分のレベルを見極めて次の学習方針を立てるために、

内容がある程度わかっていて短めで、1週間くらいで完了するもの、

という条件で選びました。

「微妙な味の違いが分かるレベル」でもないので、

あんまり素材の吟味をしていてもと思ったのですが、

結論から言ってもう少し考えるべきだったかな、と思います。

具体的には出願日と原文と訳文の質です。

今回のは1999年出願ですから、さすがに古すぎましたね。

使っている言葉も原文・訳文ともに変わってくるでしょうし、

やはりある程度新しいものから選ぶようにします。

 

原文と訳文の質については

自分のレベルを棚に上げてどうこう言うつもりもないですが、

特に訳文については、これは明らかに違うなと思うところが多かったです。

その分、勉強になったといえばなったんですが・・・。

今回はほとんど訳文を見ずに(原文と構成が一致しているかだけ確認)

決めたので、今後はある程度中身を見てから決めます。

 

長くなりすぎたので一旦ここまでにします。

明日は「この特許って一体何が肝だったの?」をまとめたいと思います。

学習記録

9/30(日)の学習記録

学習時間:11h50m
項目: 対訳学習  
目標: 10h   実績:9h40m
メモ: 見直し+公開訳と比較

項目: 求人検索とCV改定  
目標: 2h     実績:2h10m

10/1(月)の学習記録

項目: 対訳学習  
目標: 6h50m  実績:5h50m
メモ: 公開訳と比較の続き→完了、内容のまとめ
昨日少し早く寝たら逆に調子が悪くなるという・・・

10/2(火)の学習計画

項目: 対訳学習のまとめ+Multiterm登録など
目標: 6h50m  

POSTED COMMENT

  1. 夏みかん より:

    asaさん、こんにちは。
    講座受講生の夏みかんです。

    ブログリニューアルしたんですね!前のブログも見やすかったですが、新しいブログも素敵です!

    私は自分のブログを見にくいな~と思いつつ、HP作成の勉強やその作業に時間を割けず、放置している状況です…。

    私もつい先日、対訳の勉強をスタートしました。やってみると、やり始めは予想しなかった難しさや問題が噴出しますよね…。この記事を読んでうんうんと頷いてしまいました!

    • asa より:

      夏みかんさん、こんにちは!

      ブログへのコメント、ありがとうございます!
      新しいおもちゃを手に入れた子どものように、ここのとこブログで遊んでます(笑)
      夏みかんさんのブログ、見やすいと思いますよ!
      特にあのグリーンはありそうでない感じで私はとても好きです。

      対訳学習は、本当に勉強になりますね。
      出来てないこと、足りてないことが目の前に積み上がってます。

      季節の変わり目、体調崩さないように気を付けてお互い頑張りましょう!