メディカル学習帳

レーシック経験者が語る、レーシック手術の仕組み

こんにちは、asaです。

私、子供の頃のあだ名はメガネザルでした。

ちっこくて、いつもちょこまかしてて、瓶底眼鏡かけてる。

今思い返しても、ぴったりなあだ名だったと思います(涙)。

 

プールに温泉。誰が誰だかわからない恐怖。

友達が前にいると思ったら、全然違う人だった。友達はどこ??

 

そんな生活を文字通り一変させたのが、レーシック手術でした。

 

レーシック手術とは、レーザーで角膜を削って視力を回復させる手術ですね。

でも、冷静に考えて、なんで角膜を削ったら視力が回復するんだろう?

それにレーザーで角膜を削るって、具体的にどういうこと?

 

今日はそんな疑問にお答えします。

 

なぜ、角膜を削ったら視力が回復するの?

今やスマホで写真を撮るときでも、オートフォーカス機能であまりピントがぶれることはなくなりましたよね。

目もカメラと同じで、水晶体というレンズが周りの組織の力を借りて厚みを変え、網膜というスクリーン上に映像を映し出します。

 

(出典:株式会社イナミ

ところが、近視や遠視はこのピント合わせがうまく機能していません。

下の図のように網膜にピントが合っていないため、網膜上にきちんと映像を映し出すことができず、得られる映像がぼやけてしまうのです。

(出典:平田眼科

 

なぜピントが合わないのかというと、例えば近視であれば、光の入り口である角膜の「屈折力」が強すぎるため、網膜の前でピントが結ばれてしまうからです。

角膜を削りカーブの形状を変えて、角膜の屈折力を変えることで網膜にピントを合わせるようにする、それがレーシック手術で視力が回復する原理です。

(出典:視力回復.jp

 

なぜレーザーで角膜を切るの?

さて、ここまでで近視・遠視でものが見えにくくなる理由、

そしてレーシックで再びものが見えるようになる理由はわかりました。

でも、レーザーって金属も切れるくらいの強いエネルギーを持った光です。

どうやって薄い角膜のほんの一部分だけを削り取ってるんでしょうか。

 

そもそもレーザーって?

レーザーには実は、様々な種類があります。

レーザーポインターの赤や緑、そしてライブ会場で使われる色とりどりの光線。

この「」もレーザーの種類を決める重要な要素の一つです。

 

私たちが普段目にしているレーザーは色がついていますが、色がついていない、つまり目に見えないレーザーもたくさんあります。

次の図は、どの色の範囲にどんなレーザーが使われているかを示した図です。

(出典:東成イービー東北株式会社

 

色の違いというのは、実は「波長」の違いなんです。

波長というのは、それぞれの色のもっている「パワー」に置き換えるとわかりやすいかもしれません。

波長が短いほど、パワーは強くなります。

上の図でいうと、左側にいくほど波長が短く、パワーは強くなります。

 

例えば、この図では一番左側が紫外線ですね。

言わずと知れた、日焼けなどの肌のトラブルの原因です。

これも、紫外線がエネルギーが強い光であるために起こる現象です。

 

レーシック手術に使用されるレーザーは、エキシマレーザーという種類のレーザーです。

このレーザーはどの光を使っているかというと・・・

なんと、紫外線の領域の光を使っています。

つまり、とても強い光なんです。

 

なぜ、エキシマレーザーを使うの?

では、なぜレーシック手術にはエキシマレーザーという強い光を使うのでしょうか。

これは実は、角膜が実は金属並に硬くて強い・・・というわけではなく、紫外線と角膜の「相性」に理由があります。

 

レーシックに使用される193nmという波長の光、実は角膜への吸収率が抜群によいのです。

えっ、そんな強い光が吸収されてしまって大丈夫なの?と思われるかもしれません。

 

でも実は、この角膜の紫外線の吸収率の高さが逆に目から紫外線を守っているんですよ。

どういうことかというと、角膜が紫外線を吸収することで、その奥の水晶体などの大事な組織が紫外線でダメージを受けることを防いでいるんです。

 

これは、私たちが肌を守るために日焼け止めクリームを塗っているのと同じ原理です。

(出典:花王株式会社

 

日焼け止めに含まれている紫外線吸収剤が紫外線の光エネルギーを吸収して、熱などのエネルギーに変えて放出します。

そのため、光のエネルギーは肌の奥まで浸透せず、日焼けしにくくなるというわけです。

 

エキシマレーザーで角膜を削るのも、この原理を応用しています。

角膜がエキシマレーザーのエネルギーを吸収して、そこで生み出された強いエネルギーによって、角膜の組織を一瞬でものすごく細かく(分子レベルで)分解します。

(出典:「医療機器の基礎知識 第2版」p.213)

こうして、必要な組織だけを切り取ることができ、しかも角膜の下の組織には影響を及ぼさないのです。

 

まとめ

近視や遠視は、網膜の上にピントが合わないことでものが見えづらくなっている現象でしたね。

レーシック手術は、角膜を削ることで角膜の屈折力を変え、網膜の上にピントを合わせるように調整することで、視力を回復させる手術です。

 

レーシックには、エキシマレーザーという強いエネルギーを持ったレーザーを使用します。

角膜がエキシマレーザーの波長である紫外光を吸収しやすい特性を持っているため、角膜表面のみをきれいに削ることができます。

 

レーシック手術の仕組みを知ることで、「手術に興味はあるけど目にレーザーを当てて角膜を切るなんてなんかこわい」て気持ちが少しでも軽くなれば幸いです。

私がレーシック手術を受けたのはもう10年以上前のことですが、その後特にトラブルはありませんでした。

おかげさまでメガネザルとも呼ばれなくなりました。

 

ひとりひとり、目の状況も違いますし、手術がうまくいかず後遺症に悩まされている方がいらっしゃるのも事実です。

手術をされる前には、是非お医者さんにじっくりと相談なさってくださいね。

 

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