27週目の記録
- 実ジョブ(特許翻訳5件目:翻訳中→チェックの途中)
- 4件目を整理(フィードバックからミス対策を考える、など)
今週は前半翻訳を進め、後半からチェックに入っています。
Tradosのバイリンガルファイルの山を崩しつつチェック中です。
今回は前回と全く違った翻訳スピードの加速カーブを描いているのですが、詳細はまた来週にします。
今回、XbenchのQA機能をチェックに取り入れてみました。
Xbenchについては、少し前のログで簡単にですが書いていますので、「なんじゃそら」の方はぜひ一度、リンク先記事の参考URLをご覧ください。
対訳表示機能も優秀ですが、QA機能もかなり使えます。
例えば、次の2つのチェックなどです。今回訳抜けチェックする前に運用してみたら、いくつかミスが見つかりました。
- 原文が違うのに訳文が一緒(部分マッチで修正し忘れている、など)
- 原文が同じなのに訳文が違う(メモリを訂正したものが一部反映されていない、など)
それから、用語集を読み込ませて、プロジェクトファイルの中に用語集に違反している用語がないかを確認することができます。
翻訳中に、揺れそうな単語やあとで訳語統一する単語などをエクセルの表に都度記載しているのですが、その中の用語+よく訳抜けする用語を用語集として読み込ませてチェックをかけてみたところ、いくつかミスを検出しました。
(一致しているもの(問題がないもの)も一部検出されるように思います。順番の問題なのか、今のところ調べておらず不明です)
本来は表記揺れのチェックに使用するのでしょうけど、これ、訳抜けチェックとしても強力だなと思いました。
これまではJust Right!に英語で要注意単語を登録して、Tradosのバイリンガルファイルを読み込ませて確認していました。
Xbench上だと該当の英語、日本語の両方に色がつくこともあり、Just Right!より確認がしやすいことに気づきました。
ツールはやはり、組み合わせて最適化していきたいものです。
今週は納品済の案件のフィードバックも頂きました。
今回は前回までよりも内容に少し踏み込んだフィードバックを頂き、非常に学びが多かったです。
今回の最大の反省ポイントは、「必要なコメントをしなかった」ことです。
訳出当初は「これはコメントいるだろうな」と思って準備をしていたのですが、最終的に、「これは別になくてもわかるだろう」と判断して削ってしまった箇所がありました。
直接的に「これじゃわからんからコメントつけて」と書かれていたわけではないですが、恐らくなぜその訳語にしたのが、少し考えさせてしまったのではないかと思います(その業界では使われていますが、まず通常は使わない言葉です)。
なぜ最終的にそのコメントを削ってしまったのかというと、やはり「他人目線」でチェックできていなかったからだと思っています。
案件を進めていくと、だんだんとその内容になじんでしまい、その案件で初めて知った言葉に対しても、「普通に使われている言葉」のような感覚になっていることがあります。
この案件については提出できる状態から2日ほど寝かせて見直したのですが、それでも「読み手意識」が欠けていました。
時間をおいたり、違う場所で確認したりフォントを変えて印刷したり、ということはやっています。
ただ、これだけでは違和感には気づきやすくなるかもしれませんが、「他人目線を持つ」までには至りません。
自分自身が一番新鮮にその原文に当たっているのが翻訳の時なので、その時に感じたことが一番他人目線に近いのでは、と思います。
なので、ひとつの対策として、翻訳中に疑問点やコメント用のメモなどをTradosに残したものについては安易に消さずに最後まで残しておいて、改めて疑問点は本当にクリアになったのか、コメントは必要かどうかを確認するようにします。
訳抜けなどのつまらないミスについては確実に減っていますが、まだまだ。
昨日より今日、少しずつ改善を積み重ねていきます。
来週は、案件を進めつつ次のトライアルへの準備を進めます。
お疲れ様です。
明らかに悩みのレベルが上がっていると思います。
今後は、同じ品質をより短時間で捌けないか、
を考えてみてください。
期待値として設定した年収に到達したら移住ですが、
事前に行政が出しているハザードマップは調べたおすことです。
河川の近くや背後に山を背負った場所はNGです。
管理人様
コメントありがとうございます。
そうですね、今の方法のままだと時給は思うようには上がっていかないな、
ということを今回の案件でも感じています。
品質を落とさずに効率化するには、やはりツールに頼るところ、
流すところ、きっちりチェックするところなど、
メリハリをつける必要があると思っています。
いろいろと試行錯誤してみます。
移住先についても、ハザードマップをしっかり確認しておきます。
講座受講生です。
Xbenchは導入していますが、ほとんど使いこなしていないことに気づかされました。
リンク等参考にさせて頂きます。
ありがとうございました。
nasaさま
コメントありがとうございます。
Xbench、使いこなせたらかなり強力な相棒になると思いますよ。
(といいつつ、まだ試行錯誤中です)
nasaさんの記事、いつも参考にさせていただいてます。
特に、PAT-TranserとTradosとの連動のさせ方の記事は(だいぶ前ですね)
とても参考になり、実際に取り入れています。
有意義な情報、ありがとうございます。