28週目の記録
- 実ジョブ(特許翻訳5件目:チェックの途中→納品前最終チェック前まで)
- 小さな翻訳案件1件
今週は途中に1件、ミニミニ案件を挟みつつ、チェックをひたすら進めていました。
あとは時間を空けて、最終見直しをして納品するのみです。
ワード数が増えるとどうなるか?
今回の案件もいろんな学びがありました。
一番大きな学びは、「案件のボリュームが増えたとしても、それまでと同じ対応をしていたら時給は上がらない」ということです。
今回の案件は、これまでの最長ワード数(4万ワードほど)でした。
なんとなく、ボリュームが増えれば後半のマッチ率が上がった状態での処理ワード数が増えるから、効率も上がるだろうと踏んでいました。
ところがどっこい。
結論からいうと、前回よりも100円ほど若干時給換算が下がる結果となりました(今回は前回の1.7倍ほどのボリュームです。今回の時給は1250円ほど)。
実際翻訳作業だけみたらそういう傾向にあるとは思うのですが、問題はチェックなどの他の業務もひっくるめてどうか、という話です。
当然ながら、分量が多ければチェックの負荷もかかります。
そして、例えば翻訳後の完成度が同じ95%(5%が「あとでもう一度確認」になっている)としても、分量が多ければ確認する量も当然増えます。
今回、内容は比較的理解しやすいもので、ある意味オーソドックスなバイオメディカル系の特許明細書でした。
内容がわからずにペンディングしたところもこれまででは一番少なかったと思います。ただ、訳語の選択、統一、コメントの裁き方でやはり迷った部分は少なくありませんでした。
量が多いと、こういうところの一つ一つの判断を早く、そして作業をもっと洗練させていかないと時給アップは見込めませんし、肝心の訳質の担保まで怪しくなるなというのが今回の実感です。
特にチェックの方法については、ひとつひとつの項目を見直して、本当に必要なのか、他の方法に置き換えられないか検討していきます。
処理スピードのグラフはどうなった?
前回の案件はこんな感じでわりと理想的に後半に加速しました(こちらの記事から)。

で、今回の案件がこちら。

うーん?指数関数的な伸びはどこへ??
見事に前回と違う折れ線を描いてますね。
山になっている部分は、坂道を一気に駆け下りるようにマッチ率高めの部分を処理していた時でした。
ちなみにこの時にTradosが反抗期だったためその対処に追われており、それがなかったら1日の処理量はもっと行ってました。
逆に山の両側で谷になっている部分は一歩一歩進んでいくような「苦行ゾーン」でした。何かというと、化学系でよくある、「○の例としては、~~~が挙げられる」の「~」の部分が想像を絶する長さだったからです。
もちろん、ここは一から訳さず、いろいろと工夫をしました。複数箇所あったので、何を参考にすべきか、データをどうやって加工すれば、より早くそして今後も使えるデータとして登録できるのかをいろいろ試しながらやっていました。
何を参考にしようと、最終的には当然ながら自分ですべてチェックする必要があるわけで、そこでだいぶ減速したため上記のグラフになっています。
ただ、同じような案件が来れば用語集から拾えますし、今回どうやって処理すればよいかが見えてきたので、得るものはあったと思っています。
目標達成に向けて
4月から約3か月、本当にあっという間でした。
来週納品する分も含めて、これまで翻訳した案件は5件、計10万ワードを超えます。
単月でなら、年末に目標としていた売上(月35万)に到達します。
ですが。
「この売上を安定的に見込めて、さらに学習や次の仕込みのために最低2割時間を余らせることができる状態」が年末の目標です。
そこまでには、まだまだクリアしなくてはならない目標があります。
稼働率xレートx処理スピード。そのすべてを上げていかなくてはなりません。
少し先の案件を1件頂いているのですが、それまでは仕事を請けずに目標達成へ向けて動いていきます。
具体的には、以下の通りです。
- トライアル(最低1社受験する)
- ブログをリニューアルする(仕事につながるような記事を書く)
- 引き続き作業スキームを最適化する
- 不足しているバイオ系知識の補充
仕事を頂くようになると、やはり「この期間で1件仕事を請ければ・・・」なんて考えてしまいます。だからこそ、貴重な時間を無駄にせず、将来のために準備をしていきます。
そういえば、この期間に初人間ドックを予定しています。
6月下旬に連絡して、最短の受診可能日が8月初旬でした。コロナの関係かわかりませんが、思ったより混んでるんだなという印象だったので(関東のそこそこの規模の地方病院です)、予定されている方はお早めの予約がよいかもしれません。