仕事の記録

2020年48~49週目のログ:選択

気がついたらカレンダーが最後の1枚になってました。

今回は、「選択」にフォーカスして、ここ最近のことを書こうと思います。

やっぱり英日で稼ぐ

前回、英訳移行のための学習をはじめる、と書いたのですが、方針転換しました。

引き続き英日で売上を上げるべく、対応範囲を広くすること、取引先を増やすこと、レートアップすること、作業スピードを上げることを目標にしていきます。

 

なぜ方針転換したかというと、最大の理由は、去年の失敗パターンを踏襲していることに気づいたことです(気づいたきっかけは2週間程前の「受講生ブログへのコメント」のビデオのコメント(日英が必ずしも稼げるとは限らない。ちゃんと考えるべし)です)。

「去年の失敗パターン」とは、英日の特許翻訳で立ち上げることを念頭に勉強をしてきたのにもかかわらず、中国語の産業翻訳に移行して、さらに英日産業翻訳(医療翻訳)に移行しようとしたことです。

 

この時の失敗の要素は大きく分けて2つあったと思います(「ひとりで突っ走った」という要素以外に)。

(1)特許翻訳のレベルが成長曲線のプラトーのまっただ中であるのに他に行ってしまったこと(「初心者レベル」の段階だけを何度もなぞるようなことをしてこれまでの積み上げをリセット(もちろんすべてではないですが)してしまったこと)

(2)「産業翻訳も積極的に狙っていけ」というその当時の講座に漂っていた「空気」を自分の判断が正しいという根拠にして、その後の現実的な立ち上げルートを自分の頭で考えていなかったこと

 

次が、今の状況です。

(1)英日のレベルは確かに上がったがまだ継続的に取引があるのは1社のみで、安定稼働状態とは言いがたい。まだ、英日翻訳者としても成長曲線を上がりきっていない。

(2)今の講座では「日英のメディカルに移行せよ」という「空気」が充満している。日英でトライアル合格、案件獲得している受講生・卒業生がいる。「日英の需要のほうが多い」のは一次情報としても得ている実感なので前々から英訳も対応できるようにならなければならないとは思っていた。この「空気」に後押しされて英訳への移行準備を決めた。

 

去年とまったく同じ状況ですよね。

この状態で予定通り英日の仕事をセーブして日英の学習を進めると(仕事:学習=5:5で考えていました)、英日のレベル(レート、取引先数、処理スピード)が上がらず、日英での立ち上がりもうまくいかずに「やはり英日にもうしばらく特化したほうがよかったのでは」という結果になる可能性が高いのではないかと思いました。

とりあえず生活が安定していることを前提に、いろいろやってみて自分がこれなら本気で打ち込めそうだということを探しつつ収入の柱を複数立てる、というのが私のこれからの人生のざっくりとした方向性です。

その意味でも、英日で最適化して早く安定して稼げる状態にして、少しずつ違うことを学習してもう1本の柱を立てることを考えたほうがやはりよいだろうと考えて決断しました。

 

「ゴール(得たいもの)は何か」を深く考えずに、他人がいいといっているからいいんだ、と思考停止して決断してしまう、情弱マインドがまだ抜け切れていませんでした。

それでも、1度決断してから思いとどまって方針転換できたところは、以前よりは成長しているでしょう(あくまで当社比)。

日英での立ち上げに向けて読む本、始めに訳す素材まで、かなり学習計画をつめていましたから。前だったらそのまま「えいや」で進んでいたはずです。

 

とはいえ、いろんな状況の変化で変更することはあるかもしれませんし、逆に状況をみて変更すべき時はすべきだと思っています。

大切な案件を見送る

先日、夏頃に受けたトライアルの合格通知を頂いて、ほどなく最初の案件の打診を頂きました。

・・・今の取引先からの新規案件を受注した約1時間後に。

 

このトライアル、受験からかなり日数が経っていたので完全にあきらめていました。そのため、合格通知をいただいても「たぶんこれはリストに載っただけだ」と思っていたので、このタイミングで打診が舞い込んでくることは想定していませんでした。

 

結論から言えば、この打診はお断りすることにしました。

スケジュール的に、かなり無理をすればぎりぎりいけなくはないレベルではありました。

ただ、1件目はとてもとても大事です。無理をして普段の実力を発揮できなければ最悪2度と声はかからないでしょう。

 

そのリスクを冒すよりも、頂いたスタイルガイドを事前に読み込んで作業スキームをカスタマイズしてシミュレーションしてみて、万全の状態で臨むことを選択しました。

時期的にも、おそらくあと最低1回は打診を頂けるだろうと踏んでいます。

こちらの状況も連絡したので、次は必ず請けられるように調整します。

 

これも、以前であれば「1件目の打診を断ったら次はないかも」と思い無理してでも請けていたと思います。

もちろん、ここから継続受注につなげるべく最善を尽くしますが、もしかしたら今回無理してでも請けるのが正解だった、と後で思うことになるかもしれません。

そうなったとしても、「そのスケジュールでは本来の実力は発揮できない」という自分の判断は正しいと思えるので後悔はありません。

 

住む場所を決める

この期間で、引越先の下見に行き、引越場所、時期、引越業者の選定など、引越に関する大まかなことを決めました。

今回の引越での最優先事項は「今より家賃を最低1.5万円下げること」でした。

その他、もちろん立地なども考慮しています。売上を上げるのももちろん大事ですが、固定費や税金を下げることも大事だと思うので。

結果として、家賃を今より1.5万下げ(こういうときはガチで交渉します)、その他の費用でも所得が増えれば今の場所に住んでいる時よりも大幅に下がる費用が出てきます。

 

安い分、室内設備はやはり少々古めかしいのですが、今と同じ間取りは確保しているので業務上の支障はありません。

一番の問題はやはり「おとなりさん」がどんな人かです。ただ、今のご時世教えていただけないですからね。角部屋最上階なのでリスクは一番少ないでしょうし、朝晩見に行っても静かでしたし、ベランダや玄関周りに缶チューハイの空き缶が転がってそうなヤバめな部屋もなかったので、ここは自分の「勘」を信じるほかありません。

 

基本的に、引越でそれほど失敗することはありません。今回もおそらくは問題ないかと思います。

これはたぶん、絶対に譲れない項目を守るようにしていることと、「100%満足いく引越はない」ことを納得しているからだと思います。

・・・で、これをなぜ普段の選択に活かせないのか、と思ったりもします。私が「右」を選択すると、だいたい正しいのは「左」であったり、「左」が正解だったかな・・・と思うことが多いからです。

 

結局は、やはり「求めているものが明確かどうか」だと思っています。上で書いた「逆算思考」ができていなかった、という話と同じです。

つまりは、「引越先」に求めているものは明確なのに、翻訳者として、個人事業主としてのキャリアプランとして描いているものが不明確ということです。

 

もちろん、当面は「安定して稼ぐ」ことが目標ではあるのですが、その状態を「間取り」「築年数」「駅までの距離」などで項目出しして、優先順位付けして具体化して考えないから、「築浅で広くて安くて安全な物件」というような現実離れした目標になって、結果として迷走するのだなと、引越からいろいろ考えさせられました。

 

固定費を下げて、その分自己投資に回して、稼ぐ+貯蓄サイクルを構築する。

これが今回の引越の主な目的です。

といいつつ、自分の趣味が楽しめそうな場所、ということももちろん考慮しました。

来年の目標年収を達成してから、十分楽しむことにします。あと1年は我慢です。