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過去イチ案件を終えて

こんにちは。

先日、「過去イチ」な案件を納品しました。

過去最長ワード数、過去最高難易度、そして逃げ出したくなった回数も過去最高。

そして過去一番といっていいくらい学びがありました。

 

この案件から得たことと改善点を書きます。

この案件から得たこと

臨床試験関連の案件への理解が深まった

バイオ・医薬系の特許翻訳をされている方には「あるある」だと思いますが、実施例部分に臨床試験の結果だけではなく、試験デザインやら詳細な試験手順やらの治験関連文書がくっついてきている明細書に出くわすことがあります。

以前治験関連文書についても若干かじったこともあり、訳せないことはないのですが慣れておらず、調べ物が多くなりスピードがでないので、この手の文書には少し苦手意識がありました。

今回の明細書は、通常の明細書部分と臨床試験部分+その他が2:8ぐらいでした。とある治験関連文書がまるごと実施例になっているような感じです。

 

予想通り調べることも多く、スピードも上がらず苦労はしましたが、臨床試験の始めから終わり(結果)までの流れと、さらにそれをもとに請求項が組み立てられるまでの一連の流れを追うことができたので、ひとつの大作映画を見終わったような充実感がありました。

メモリや資料もかなりたまったので、スピードも上がるでしょうし、何より苦手意識がなくなったのは大きな収穫でした。

 

とある疾患に詳しくなった

医薬系特許明細書というと、何らかの疾患の治療のための方法や組成物に関するものが多いです。

毎回、その疾患の現行の治療法の限界がどこにあって、その現状を打破するためにこの明細書ではどんな方法を採ろうとしているのかを読み解いていくのはなかなか楽しいです。

今回はボリュームがある分いろんな角度から記載されていたので、いつも以上に明細書で取り上げられている疾患について理解することができました。

これまであまり実績はなかった分野ですが、個人的に興味もある分野でもあるので、もう少し周辺も勉強して「得意分野」に育てていこうと思います。

 

改善点

分割納入案件は特に訳す順番に注意すべし

今回は複数回の分割納入が必要な案件でした。本音を言えば、一括納入がベストですが後工程を考えたら分割もやむなしだと思います。

これまでも分割納入はあったのですが、1回目の納品までに一通り訳し終えることができていたのでそこまで影響はありませんでした。

今回は全文訳し終える前に分割分を納入していかないと間に合わないスケジュールでした。

そして、後になって既納品分の用語をどうしても訂正する必要が出てきてしまい、先方にご迷惑をお掛けしてしまいました。

 

これは、訳す順番さえ気を付けていれば防げたミスでした。ざっくりと言うと、全体を先に把握したいという気持ちがあったため、補足的な部分は後回しにしたら、その補足的な部分に前の部分と整合性の取れなくなることが書かれていた、というようなことが起こりました。

ただ、「訳す順番さえ気を付ければ…」というのはどの案件にも当てはまるものではないと思うので、いくつか使えそうな対策を打ち出しました。次の案件(分割でなくても)試してみようと思います。

 

メンタルの維持に力を注ぐべし

分割にしても訳揺れなどを起こさずきちんと納品してくれるだろう、という期待のもとで案件を打診していただいたと思うので、上記の「やらかし」でかなり落ち込みました。

やるべきことはミス防止策を打ち出すことと気持ちを切り替えることだということはわかっていても、仕事にならない日がありました。

 

一度ずどーんと落ち込んでしまうと戻すのにかなり時間がかかります。なので、過度に落ち込まないような予防策を講じるほうがよいと思っています。

そしてこれまでの経験上で、一番効果的な予防策は「生活リズムを整えること。そして毎日目標を決めてそれを淡々と達成していくこと」です。

 

これができていたときは、振り返ってみても仕事でストレスがあったりしくじったりしたりしても、「落ち込む」ことはなかったんですよね。

今回も生活リズムが整っているとは言いがたい状況が続いていたことが大きな原因であったと思います。

 

特に長い案件だと、長期間同じ案件に取り組むことになりますし、CATツールの「翻訳済み」のパーセンテージもなかなか動かないので通常よりストレスフルな状況になるということも今回実感しました。

落ち込むと時間のムダだけでなく、パフォーマンスも明らかに下がるので全くよいことがありません。規則正しい生活、本当に大事です。

 

全体としては、請けてよかった

請けるべきか当初少し悩みましたが、今回の案件、請けてよかったと思います。

フィードバックはまだこれからですが、自己採点では70点と実はあまりよくありません。それでも、今後の課題が得られたという意味でもよかったと思っています。

 

11月は久しぶりにトライアルに挑戦していきます。レートアップを目指して上流を狙っていきます。

今の実力で通用するのかは正直わかりませんが、応募しないことにはそれもわからないですからね。

現状維持は死である、と今年は特に感じます。行動あるのみですね。

      

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