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終わった!
岡野の化学シリーズが先日、ようやく終わりました。
知識ゼロからここまで来たんだな、という素朴なうれしさと、学んだ知識と考え方がまだまだ完全には身についていないので、量をこなして早く自分のものにしていきたいという思いがあります。
学習記録と気づきを少しまとめます。
まだ結果を出しているわけではないのでこうすると良いですよ、というアドバイスはできないのですが、これから学習を始める方にひとつのデータとして参考になればと思います。
そもそも、「岡野の化学」シリーズとは?
「岡野の化学が初歩からしっかり身につく」のテキストに沿って、一通りの高校化学の知識を学びます。
理系知識ゼロの人でも抵抗なく学べ、むしろ化学を学ぶ楽しみに目覚めて勉強が止まらなくなるという現象に陥ってしまうという、なかなかに罪な講座です。
ただ、この講座の趣旨は化学と親しみを持つことにあるのではなく、
特許明細書を読むために必要な化学の知識と考え方を身に着けること
にあり、さらには
高校化学を切り口にして、この先の世界を生き残っていくための「王道の勉強法」を身に着けること
にあります。
学習項目こそテキストに沿っていますが、講座で学ぶ内容は、広さも深さもテキストをはるかに超えています。
学習方法も資料を切り貼りしてノートを作成したり、マインドマップを作成したり、少なくとも今まで暗記で乗り切ってきた私からしたら、今までのは「勉強」ではなくただの作業だった、と思う程違うものでした。
学習記録
●ビデオ全213本 学習時間:約773時間
- 有機化学:ビデオの長さ 91時間 / 学習時間 約360時間
- 理論化学:ビデオの長さ 159時間 / 学習時間 約352時間
- 無機化学:ビデオの長さ 14時間 / 学習時間 約61時間
*学習時間は概算です。こう見ると、ものすごく偏ってますね…
*岡野の化学シリーズ以外の化学関連のビデオ(10本程度)の学習も学習時間に含めています。ビデオの長さには含めていません。
●ノート:24冊+2冊
*はじめは調べた関連特許は別ノートにまとめていましたが、途中で一本化しました
現時点でこうすればもっとよかったと思うこと
*たぶん、受講感想を書く頃にはまた違った感覚を持ってこの時のことを振り返ると思うので、あくまで「現時点で」です。
もっとスケジュール感を持って取り組めばよかった
1本あたりのビデオの長さはおおよそ1時間~1時間半くらいです。どんなにサクサクやってもノート作成を含めればビデオの時間の倍は最低かかるのではないかと思います。
私は単純平均で約3.5時間/本かけていたことになります。特に前半、かなり寄り道していました。
当初橋元の物理も含めて3か月で終わらせる、と見込んで始めました。
ですが早々にただビデオを視聴すれば良いだけではないことがわかり、そこから「どのくらいかかるかわからないし、とりあえず化学と物理を終わらせたら次を考えよう」というモードに入ってしまい、もともと決めていたトライアル受験時期などを一旦棚上げしてしまいました。
計画はその都度修正する必要はありますが、やはり後ろを決めておくべきでした。これが予想以上に時間をかけてしまった原因だと思います。
後半はさすがに次を考え始めて、こりゃあかんと危機感を持ってやったのもあり、そこからはほぼ予定通りには進めることができました。
どこまでじっくり学習していけば良いかについても、最後まで悩みながら進めていました。
「特許明細書がさくっと読めるレベルまで」というのが答えにはなるのでしょうが、そのレベル自体が特にはじめのうちはわかりません。時間を決めておき、時間がきたら一旦付箋でもつけてペンディングする、で進んでいけばよかったのかなとも思います。
ただ、重要事項はかなり時間を割いて説明がされていたり、「ここはちゃんとまとめてください」という指示が入るので、そこだけは時間をかけてでもきっちりまとめるようにした方が良いだろうなと思います。
マインドマップをもっと作るべきだった
岡野の化学関連で作ったマインドマップは15件程度(バージョン違いは含めず、1件とカウント)。たぶん、かなり少ないのではと思います。
マインドマップは頭の中がごちゃごちゃしている時にまとめると項目のつながりがわかったり、自分がどこがわかっていないのかがわかります。
ただ、中心トピックに何をおいて、どうやって展開して、というのを考えて作るのには少しエネルギーがいるので(これは私だけかもですが)、疲れている時や時間がない時などは、作った方がいいだろうなと思いながらも作らなかったことが何度かありました。
実際、その考える工程こそがとても大事だというのは後になって実感しました。苦労してマインドマップを作ったものについてはかなり頭に残っているからです。
完璧なものを作ろうとせず、頭の中を整理するぞという気持ちで、これからの明細書の読み込みなどではもっと活用していきたいと思っています。
「知子の情報」をもっと活用すべきだった(とにかく蓄積する&自分の言葉でまとめていれる)
「知子の情報」はテキスト形式のデータベースです。
はじめは使い方もわからず、これ入れておいてくださいね、と言われたことを入れていました。当初同じテーマのものをひとつのカードに長々と入れていたこともあって、カード数は化学以外のデータを含めたトータルで450くらいとまだまだです。
ですが、だんだん検索したときに意外なカードがヒットしてきてなるほどなぁと思ったり、単純に知りたいことを検索してああ、そうだったと思うことが増えてきました。
もちろん、管理人さんのおっしゃる「データは蓄積されてから効いてくる」の蓄積とは宇宙空間とコップ一杯くらいの差がありますが、じんわりとその有用性を実感できています。
もう一つ、これも講座の中で触れられていることですが、なるべく自分の言葉で入力するようにすべきでした。わからない時もわからないこと、その時考えたことを後で見直せる形にして残しておく、ということを含めてです。
その項目について自分がどの程度わかっているのかを確認せずに、楽をしてコピペして保存して済ませることが多く、正直なところ、あまり実行できていません。マインドマップと同じで、まとめようと苦労することで脳に強く刻まれるのだと思います。これも今後の課題です。
「勉強になった」で終わらせない
岡野の化学シリーズを通じて明細書を読んでもビビらない程度の知識と、今後独学で成長していくための「型」を学びました。これから明細書を読み込んでいく際に、すでにある知識を横展開させること、量をこなして勉強法の「型」を体になじませていきたいと思います。
大切なことは、これだけの時間を使って得たものをお金に変えていくという発想だと、講座の最後のほうで話がありました。
「楽しかったです」「勉強になりました」で終わらせずに、学んだことを活かして、まずはプロの土俵に上がるまでの学習を加速させていきたいと思っています。