学習記録

なぜ誤訳したのかを考える

はじめに・・・

今日は長いです。2日分くらい書きますが今日書いておきたいので。

目的地まであと何km?

ビデオセミナー2771号:受講生ブログへのコメントにて、

対訳学習中の気づきに対してフィードバックを頂きました。

ありがとうございました。

 

漠然と「プロになるにはまだ遠いな」と思うのではなくて、

どのくらい距離があるのか、

どうやって、いつまでにその距離を詰めていくのかが大切だということに

改めて気づかされました。

距離の詰め方に対してもいろいろとヒントをいただきましたので、

今後の対訳学習に活かしていきます。

 

翻訳スピードについて

翻訳スピードの計測については、平日と土日で使える時間が違うため、

1時間ごとで計測していました。

図面の説明から訳し始めて最初の段階で100~150語前後、

後半はだんだん上がって、200~250語、

瞬間最大風速は440語(繰り返しが多い部分)でした。

今まではメモ書き程度でしたが、

自分がいまどのレベルにいるのか客観視するために、

もう少し細かい(翻訳モードや分野などの情報を含めた)管理表を作りました。

量が足りない

昨日の記事に、「この明細書の肝がわからない」ということを書きました。

ちょうど昨日のビデオセミナーでもお話がありましたね。

(昨日の記事は、ビデオセミナーを見る前に書きました)

肝が何か分かるためには、他のものとの違いが分かっていることが前提。

言われてみると本当に当たり前のことですよね。

そして、ご指摘の通り類似特許の読み込みが足りてません。

というよりも、全体的な勉強の量が全然、全然、全然足りてないです。

 

とにかく時間を切り詰めてやっていきます。

私は徒歩通勤なので、明細書片手に歩くのはさすがに厳しいんですが

(ビデオセミナーは画面を凝視しつつ聞いてます)、

従来少し目を休めつつビデオセミナーを聞いていた平日の昼休みも

貴重な「明細書を読めるタイミング」なので、ちょっと頑張ります。

(どうしても眠くなったら就業時間中にお手洗いで・・・いや何でもないです)

 

ストーリーの破綻

昨日の記事にて、対訳学習の際に致命的な誤訳をしていたと書きました。

非常に初歩的なミスで、かつミスに気付けるチャンスがありつつスルーしてしまったという

二重三重にまずい状況で、自分でも何やってんだ一体と猛省しました。

竹刀でぶっ叩かれるのは覚悟の上で、晒します。

 

どこを誤訳したのか

(原文)
The method further comprises introducing ammonia to the interface for the step of introducing the hydrogen-containing plasma step.

(私の訳)
本方法は更に、水素含有プラズマ導入ステップのための、アンモニアの界面への導入を含む。

(公開訳)
この方法はさらに、水素含有プラズマを導入するステップの代わりに、インタフェースにアンモニアを導入するステップを含む。

前置詞「for」の訳し方を間違えています。

後で述べますが、ここでは「~の代わりに」と訳すべきです。

「水素含有プラズマ」を水素ガス(H2)由来のプラズマと解釈し、

そこに更にアンモニアガスを導入すると理解していました。

 

発覚の経緯

全部公開訳と比較し終わったところで、なにか理解できていないような感覚があり、

もう一度従来技術がこうで、今回の発明がこうで・・・と図解をしました。

その時にようやく気付きました。

 

従来技術と今回の発明では、ガスを吹き込みプラズマ化して

酸化膜を除去し、窒化膜を形成することは変わりません。

ガスの種類を変え、2つの工程をそのまま連続して(in-situで)行うことで、

コンタミネーション防止と膜質の改善を図っています。

従来技術:

水素ガスorアンモニアガスを入れ、酸化膜除去

その後一旦プラズマを落として

副生成物を排出してシラン、アンモニア、窒素を入れ、窒化膜を形成

今回の発明:

アンモニアガスを入れ、酸化膜除去

そのまま連続して、シラン(SiH4)を入れて窒化膜を形成

 

この違いを図解した時に、今回の発明はアンモニアガス由来の窒素が残っているから、

窒化膜形成の時にはシランだけ入れているんだな、と気づきました。

そうなると、酸化膜除去の際に導入するガスは、

「水素(H2)とアンモニア(NH3)のどちらか」ではなく

アンモニア一択となるんだなと思い至り、

もう一度該当箇所の原文と訳文とを見た時に、ようやく誤訳に気付きました。

 

なぜ、それまで気付かなかったのか

この部分の「for」が「~の代わりに」となるとは当初思わず

(辞書も引かず)、~のため、と思い込みました。

翻訳中に、「ん?」と違和感を感じたのは確かです。

特に公開訳が「~の代わりに」と訳していたのにそれでも自分の訳を通したのは、

その次に続く文章の理解も間違えていたからです。

Such ammonia is introduced at a flow rate of approximately 50-300 sccm; the hydrogen-containing plasma is energized with a power of approximately 50-500 W and the step is performed for approximately 2-200 seconds.

前述のアンモニアを約50~300sccmの流量で導入し、水素含有プラズマを約50~500Wで励起し、当該ステップを約2~200秒で行う。

この文章の「水素含有プラズマ」は

「アンモニアがプラズマで分解されてできた水素を含むプラズマ」であって、

アンモニアと別に水素ガスが吹き込まれているわけではありません。

これを私は「アンモニア」と「水素含有プラズマ」とを別の2つの物質であると解釈し、

問題の文章の誤訳につながりました。

 

原文もわかりづらいとは思うんですが、話が追えていれば間違いようがないですし、

別の図面の説明のところでも、

下記の通り水素含有プラズマはアンモニアガス又は水素ガスからなると明記されています。

The hydrogen containing plasma is preferably formed from a flow of ammonia (NH3) or hydrogen (H2) gas exposed to an appropriate energy source (i.e., DC power source 228).

水素含有プラズマは、好ましくは、適切なエネルギー源(即ち直流電源228)に暴露されるアンモニア(NH3)ガス流又は水素(H2)ガス流により形成される。

 

誤訳の原因は何か

箇条書きにします。

  • 背景知識が足りない、類似特許を読みこんでいない
  • 英語力がない(英語そのものを読む量が足りていない)
  • 違和感の正体を突き止めなかった(途中で考えることを放棄した)
  • 明細書をストーリーで追っていない

 

同じミスを繰り返さないためにどうするか

こちらも箇条書きにします。

  • ちょっとでも違和感を感じた場合、そこには必ず何かがある。正体がわからなくてもメモっておき、あとで必ず戻って確認する。
  • 気になった単語は紙の辞書を引く(研究社の新英和大辞典を、大変遅ればせながら購入しました)
  • 英語を読む量を増やす。毎日最低10分、今取り組んでいる内容の英語のサイトなどを読む習慣をつける
  • 図解する。前後のストーリーがつながるかどうか確認しながら明細書を読む

 

長々とすみません。

そして説明がわかりにくいかもしれません。

自分の思考のプロセスを振り返ってわかりやすく説明するにも、

まとめる力と書く力がいるなあと改めて思います。

学習記録

10/3(水)の学習記録

項目: ミス分析・防止策+次の対訳の素材を決める
目標: 6h50m  実績:5h
メモ: 「次の対訳の素材」についてはまだ決めかねてます

項目: 「2771号:受講生ブログへのコメント」まとめ
目標: ー      実績:1h30m
メモ: 類似特許の検索などを含みます(中身はこれから)

10/4(木)の学習計画

項目: 前回の対訳の類似特許を読む+まとめ
目標: 4h
メモ: 時間を区切ってやります

項目: 次の対訳の素材を決める+類似特許などの調査
目標: 2h30m

 

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