日々の学習記録

「伝える」ことと「伝わる」こと ー コメントのつけ方から考える

見直しなのか、やり直しなのか

対訳のある明細書の翻訳を終え、見直しをしているところです。

Tradosのバイリンガルファイルを印刷して、

まず訳抜けがないか、意味が通らない箇所がないかをチェックしています。

 

やっぱり、紙の上で見るといろいろ見えてきますね。

てにをはがおかしい、一部訳抜けなどなどです。

 

中には翻訳時にある程度納得してその訳語にしたのに、

「やっぱりしっくりこない」となってもう一度調査の旅に出てしまったり、

もう一度図面と照らし合わせたら、

「これはあり得ない」という訳文を生成していて、

よくよく見たらまたも係りを間違えていることに気付きました。

このあたりは公開訳と比較したらまた記事にする予定です。

 

真っ白なword画面を前にして

今回の対訳学習で初めて取り組んだこと。

それは、コメントファイルの作成です。

 

今まで対訳シリーズやトライアルシリーズで、

コメントの付け方については学んでいました。

ただ、それは自分のワードファイルや知子の情報にコメントする内容を

書いていただけで、

相手に提出することを前提に書いていませんでした。

 

いざ納品物の一部として書こうと思うと、

なかなか書けないということがわかりました。

相手に誤解なく、自分の意図が伝わる文章を簡潔に書くというのは

本当に難しいです。

 

特に私は会社でのメールなどもそうですが、

どちらかと言うと誤解を避けるために長々書いてしまうほうです。

(このブログも、ですね。自覚症状はあるのですが)

で、結果的に言いたいことが伝わっていなかったり、

ただ単に相手の時間を奪うだけになってしまうことが多いです。

 

いろんなビデオや「文章の書き方」の本などでも言われていることですが、

文章は相手が読むものであることをまず念頭に置いて、

その文章は何のために書いているのかを明確にすることが大切だなと

改めて思いました。

 

翻訳のコメントは、実ジョブであれば翻訳会社のコーディネーターやPMをはじめ、

チェッカーやクライアント

(翻訳会社で手直しをして送っているのかもしれませんが)など、

さまざまな人が目にするわけです。

見たコメントに対して皆が違う受け取り方をするようであれば混乱が生じますし、

内容が不明瞭なためにコメントに対する問い合わせが来たら、

関わっている人全員の時間がまた奪われるわけですよね。

 

相手に一回で、負担のない形で伝えるべきことを伝える。

これは、普段の会社でのメールなどでも訓練できるので、

相手に負担にならない文章にすることを心掛けていきたいと思います。

 

「伝わる」とうれしい

最近、会社でちょっとうれしいことがありました。

それは、よくやり取りのある海外の取引先が、

私の仕事に対して「仕事の指示が的確だし、対応が速いから助かっている」

という評価をしていただいていると知ったことです。

(そこに出張に行った同僚経由で知りました。お世辞半分かもしれませんが)

 

私の仕事はざっくり貿易関係なんですが、

その中でも海外の取引先から海外の顧客への出荷(三国間貿易)が多いです。

この取引先の商品を購入する顧客は、まぁ無理難題を言う顧客のため

取引先にも特に納期面でかなり無理をしてもらっています。

 

その中で、この取引先は可能な限り納期を縮めたり協力をしてくれます。

なので、こちらとしてもなるべく負担にならないように、

早め早めに情報を流したり、自然と向こうがやりやすいように仕事をしています。

その配慮が伝わっていたということがうれしかったですね。

 

「伝える」ことと「伝わる」こと

コメントの話をしておきながら、「伝える」方法は文章だけじゃないな、

どんな方法であれ相手に「伝わる」ことが大切だなぁと思いつつ、

今日の記事のタイトルを決めました。

 

ありがちだなぁと思ってネットで検索すると、まあいろいろ出てきますね。

同名の本も出てきました。精神科医の中井さんの本です。

 

医学系の内容が含まれていて少し難しそうですが、

何かの縁だし、買ってみようかな。

 
 
個人的には磯崎新との対談が意外にもおもしろかったが、誰もが唸ってしまうのはおそらく「私の日本語作法」と「翻訳に日本語らしさを出すには―私見」だろう。日本語の書き手としてはおそらく当代随一の著者が日本語の書き方について指南するのだから、日本語を書くすべての人必読である。それも繰り返し。
 
 
うん。これはぽちっといきましょう。
 
 
 

学習記録

11/6(火)の学習記録

項目: 対訳学習(見直し作業の続き)
目標: 7h     実績:7h
メモ: 結局まだ見直し中。

11/7(水)の学習計画

項目: 対訳学習
(見直し作業の続き→公開訳との比較に入る)
目標: 7h