トライアル

トライアルと、精神と時の部屋

通常モードへ

今の私に止まっていられる時間など、1秒もない。

 

トライアル課題文提出の翌日、つまり昨日は勉強から離れて、

朝からちょっと贅沢に過ごしました。

起きるのもいつもより遅くして、十分睡眠時間を取りました。

 

結果、逆に体がだるいんですよね。

勉強して、少しの進歩と「そうだったのか!」という喜びをかみしめること、

これが一番、疲労回復効果が高いんじゃないかと思います。

ということで、今日から通常モードへ戻ります。

 

トライアルをちょっと冷静になって振り返る

今日は、今回のトライアルで自分としてできていたと思う点、

次は必ず改善しなくてはならない点をまとめます。

 

トライアル概要

 

ざっくりですが、特許分野で提出文字数としては平均的(対訳なし)。

提出期限は2週間でした。

肝心の内容ですが、

右も左もわからないような問題ではなく、割ととっつきやすい内容でした。

 

できたと思うこと

 

1.「トライアル対応スキーム」とスケジュール立案の効果を実感した

 

トライアル応募前日に、

今までの関連のビデオやブログにいただいたフィードバックから

自分が陥りやすいミスや思考の癖などをまとめた

「トライアル対応スキーム」を作っていました。

 

今回、これはやっておいて良かったと思いました。

提出期限、分量などを見てどうやってやっていくかスケジュールを立て、

反省点はありますが概ねそれを指針にすることができたからです。

今回、提出期限と分量、そして自分の過去計測していた翻訳スピードから

いけるだろう、と見込んで明細書を全て訳すことにしました。

 

2.にわか当業者になる感覚を味わった

 

少しでも当業者に近づくために、類似の明細書を読むだけでなく、

言葉がどう使われているかチャンクで抜き取ったり、

スマホの音声読み上げ機能で明細書を読み上げてもらい、

隙間時間に聞いたりしていました。

 

比較的長い期間取り組んでいたというのもあると思いますが、

最後のほうは明細書を見ていると、

「あ、この表現がぴったりだ」というのが見えてきました。

 
3.(ある程度)全てわかった上で翻訳することの有用性を実感した

 

課題文のみを訳すときでも、

当然その中には課題文以外の部分を読まないとわからないことが出てきます。

明細書全体の流れがわかっていれば、ミスリードされたり、

自分で変なこじつけをしてしまう危険性が減るだろうと感じました。

 

ただ、ここからは反省点ですが全文翻訳に思ったよりも時間がかかってしまい、

これ以上引き延ばすと肝心な提出部分の精査に時間を取れなくなると判断し、

疑問点を残した、あいまいなままで終わらせてしまいました。

 

今後の課題

 

一言で言ってしまうと、「かけた時間とアウトプット」

プロレベルには程遠いなと感じています。

 

1.訳語確定に時間がかかりすぎている

 

たくさんの候補から、2つ3つの候補に瞬間的にフォーカスするまでの時間。

そこから1つを最終的に選び取る時間。

このどちらの意味においてもです。

 

始めから確定せずに、いくつか候補をピックアップしておいて後で決めるのも

もちろん大切なのですが、

あまりに未確定部分を量的に、そして時間的に引きずりすぎて

だいぶしんどくなったことがありました(朝起きたくなくなるレベルで)。

 

基礎知識の欠如、検索能力の弱さ、いろいろ原因はあると思います。

今回思ったのは、

「訳語確定の判断基準を持てていない」

ということです。

たぶん、何を言っているのかわからないと思うのですが、

例えば訳語候補AとBがあって、どちらを選択するか。

恐らくどちらを選んでも誤訳とまでは言われない。

この2つの選択肢で延々と悩み、

更には、「いや、やっぱりCかな」とまた思考を出発地点に戻してしまったり。

実ジョブでは当然こんな時間をかけていられないので、

「これはここでこう使われているから、これでOK」と判断する力(基準?)が

必要だと感じました。

 

2.コメントを付けるべきか否かで最後まで悩む

 

ビデオセミナーでは、必要なコメントには2種類あると言われています。

私のこのコメントはその2種類のどちらでもない、第3のコメント、

つまり「自爆コメントではないか?」という不安が拭えず、

最後まで悩んで消したコメントがいくつかあります。

 

これも上で書いた訳語確定の部分と関連しますね。

結局は自分の訳文、訳出の根拠に自信が持てていないのだと思います。

もちろん、自分としては「この根拠からこう思った」とは言えるのですが、

「100%そうだといえるのか」と自分に問いかけた時に、

そうだとはなかなか言えませんでした。

とはいえ「100%間違いと確信しないとコメントできない」わけではなく、

あくまで相手がどう判断するか、だとは思うのですが、

このあたりの「さじ加減」がわかっていません。

 

3.情報が資産化できていない

 

ノート(3冊目途中)、

ワードファイル(計300ページ近く)、

知子の情報(100カードくらい)。

 

これが、今回のトライアルで蓄積した「情報」です。

ワードファイルは大きめのフォントにして、なおかつ明細書のコピペも多いので

ページ数が増えています。

自分の思考のプロセスも、ワードに打ち込んでいます。

 

始めはきっちりノートを作っていたのですが、

だんだん追いつかなくなってきて、

とりあえずワードに出典付きでコピペして済ませることが多くなりました。

これは後々使えるな、というものは「知子の情報」へ入れるようにしていましたが、

途中から(いやはじめから)、「どこに何の情報を入れる」の基準が曖昧で、

「とりあえず収集しました」状態になっていました。

 

結果として、同じことを始めからまた検索してしまったり、時間のロスが生じました。

多くの情報が「資産」になっておらず、単なる情報のままになっています。

トライアルも当然、受けっぱなしではなく得たものは全て資産化しなくては

次に繋がりません。

 

やはり「知子の情報」をプラットフォームにして、

必要なものは印刷してノート化するというのがベストだと思うので、

次はこれを徹底するようにしたいと思います。

 

今後の方針

 

まずは今回の明細書の全文をきっちり訳します。

その上で、もう一度提出した訳文をチェックします。

 

今回の結果が出るまでに、おそらく1か月以上掛かります。

それまで待ってはいられません。

深刻な意味の取り違えはなかったと思うのですが、

恐らく一番厳しく採点されるであろう請求項の訳し方がしっくり来ていないのもあり、

突破は難しいだろう、と自己分析しています。

 

「精神と時の部屋」

 

「トライアルが自分を成長させる」とビデオや受講感想で良く聞かれますが、

本当にそうだと思います。

「お金を頂くレベル」の訳文を提出するにはどうしたら良いのか、

「学習者モード」の先で考えることができたと思います。

 

この間、時間感覚がおかしくなったり(2時間くらい時間が飛んだり)、

睡眠欲や食欲も飛んで行きました。

ふと、ドラゴンボールの「精神と時の部屋」みたいだな、と思いました。

(1日で1年分の修行ができる修行部屋です)

とはいえ、この成長加速装置を何度も使いたくはないです。

 

そのためにも、1回の「修行」で全てを習得する必要があります。

「修行部屋」は一旦出ましたが、まだ修行は続いています。

もう少し、このトライアルを使った勉強を進めていきます。