トライアル課題文に取り組み中です。
今日はちょっとした気づきをメモしておきます。
用語の揺れ防止と訳出スピードの改善のために、今回はかなり意識して収集した対訳の用語をMultitermに登録する、ということをやっています。
同様に、トライアル課題文の翻訳でも「まずは登録」を意識して、未確定の単語であっても未確定だとわかるマークをつけておき、用語ベースにあるものはそこから引っ張ってきて訳語を作成するようにしています(登録用の用語ベースは新規で作成しています)。
登録するのに少し手間がかかりますが、やはりメリットは大きいなと感じています。
メリットというのは、例えば
- 用語の揺らぎが押さえられる
- あとで同じ単語を調べるロスがなくなる(文脈で確認する必要はもちろんありますが)
- 誤字脱字を防げる
このあたりのことです。
ただ今回、意外なメリットを発見しました。
それは、「見間違え・思い込みの防止」にも役立つということです。
今の翻訳スタイルは、こんな感じです。
- 1分節ごとTradosから秀丸にコピペする
- 秀丸上で区切りながら頭の中でどんな内容かをおおよそ理解
- Tradosの用語ベースから使う用語を訳文側に挿入して(順番はあまり考えずに)秀丸へコピペ
- その用語を用いながら訳文を秀丸上で作成し、Tradosへコピペ(疑問点は記号をつけて残す)
なんともまどろっこしい感じですが、このやり方が今は一番正確かつスピードが出ます。
今回、上記の(3)で用語ベースを見ていた時にあれっ、と思うことがありました。
(2)で頭の中にイメージしていた世界にそぐわない単語が出てきたからです。
よくよく見たら、(2)で単語を見間違えていることに気がつきました。
その文の中では見間違えた単語でも意味が通ってしまったので、明細書の展開と外れた「脳内ストーリー」を展開してしまっていました。
参考までに、過去同じような見間違えをやらかしJust Right!に登録しているものがいくつかあります。
例えば、下記の単語です。
device /devise
change / charge
joint / join
conserve / converse
such an / such as
文脈で気づくだろう普通・・・というレベルのものもありますが、間違えてしまったものは同じことをやらかす可能性が高いので、とにかく登録しています。
「内容理解できてないからそうなるんだ」と言われたらその通りです。
そうなんですが、これは私のミスパターンの一つとして何度も登場しているのも事実です。
全ての用語をMultitermに登録するのも現実的ではないので、ミス防止策としてはかなり限定的な方法です。
それでも、今回意外なことでミス防止できるということがわかりました。
今後、他にも仕組み化できることがないだろうか?と問題意識を持って翻訳・チェックをしていきたいと思っています。