保健所立ち入り検査の結果
保健所からやってきた検査員(以下K)
「あんさんか、〇〇入りの料理を出したんは」
私「はい。申し訳ございませんでした。二度としません」
K「みんなそうやって言うんや。反省だけならサルでもできる。今日は厨房に立ち入り検査させてもらうで。そもそも自分、あんなでっかい〇〇載せといてよう気づかんかったな。逆にすごいわ」
私「いや、何かおかしいような気が自分でもしたんですけど。なにぶん初めて作った料理だったので、そんなもんかな、と・・・」
K「いやいや、そんな自信ないなら断ればいいやん。材料切らしてます~、でもなんぼでも言えるやん。頭固いで自分。そもそも、ここ何屋なん?メニュー見ると、イタリアンっぽいけどラーメンとかうどんとかあるやん」
私「麺類が好きなんです。得意なんですよ」
K「あんなぁ、お客さんがどう思うか考えたことあるか?パスタと一緒にラーメンがメニューに並んでたらどう思う?どこの学生食堂かいな。安っぽすぎるで。ついでに言うと壁にこだわりをいろいろ書いてあんのもラーメン屋ならええけどイタリアンじゃアウトやで」
私「いっぱい同じようなお店ありますからね、どこかで差別化しないと生き残れませんよ」
K「・・・あんさんずれてんなぁ。まずは「ここおいしそう」と思ってもらえるか、そんで肝心の料理がおいしいかどうかやないの?まあええわ。厨房見せてな」
厨房にて。
K「みごとにぐっちゃぐちゃやな。〇〇載っかってても不思議やないで」
私「すみません。スペースも狭いし、片付ける時間もなくてついつい」
K「なんかよーさんいろんなもん置いてあるけど、必要なんか?しかも肝心の包丁、刃こぼれしてるやんか」
私「いろいろやることが多すぎて、包丁を研いでいる暇がないんです」
K「・・・包丁は料理人の命やないんか。それ最優先やろ、全く。・・・で、あんさんの衛生管理、どうなっとるん。どうやってチェックしてるん?」
私「チェックリストでチェックしてます」
K「・・・せやけど今回、見逃したわけやろ。機能してないやん、そのチェックリスト」
私「そうなんですよね。今後改善してきます」
K「せやから、どうやって、いつまでに、具体的になにをするんや。あんさん自分のしたこと、ほんまにわかっとるんかいな。なんでそんな他人事なんや。料理人失格やで全く」
私「・・・。これでも、一生懸命やってるんです」
K「あーもう、うるさいわ!お客さんが「ここに来てよかった」と思うかどうかが全てやんか。あんさんの自己満足につきあう暇な人間はおらんで。性根腐っとんで自分全く。」
立ち入り検査終了。
K「本来なら即営業停止レベルやけど、業務改善の機会を与えたるわ。4月末にまた来るから、それまでに問題点が全て解決されて、お客さんから評価されていなければ営業停止や。看板下ろしてもらうで、覚悟しいや」
私「わかりました。死に物狂いでやります」
K「どうでもいいけど、とにかく結果として見せてな」
*似非関西人の関西弁もどきですみません。
セルフレビューの結果
ビデオセミナー2966号を視聴して、
今回はレビューの依頼を見送ることにしました。
1週間かけて、一文ずつ区切って見直してきました。
当時なぜその訳にしたか、なぜ訂正するのか、再発防止策は何か。
その過程で、
自分でも今回、「箸にも棒にも掛からないレベル」であることはわかっていました。
それなのに、当初レビューをお願いしようと思っていたのは、
「何か違う視点が得られるのではないか」という甘えた気持ちがあったからです。
昨日のビデオで学習は日本刀をつくりあげるようなもので、
刀も、叩く道具も、叩く人も、全て自分自身だというお話がありました。
今度こそ、自分から「甘え」という不純物を出し切ります。