男性でも女性でも、長く付き合っている人がいる方へ、
お聞きしたいことがあります。
なぜ、付き合っているんでしょうか。
いつ、結婚するんでしょうか。
はっきりと答えられなかった方に、再度お聞きします。
「なんとなく」
「惰性で」
「楽だから」
そのままの関係を続けているということは、ないでしょうか。
私は、以前強い結婚願望も持たずに、
なんとなく惰性で9年半付き合ったのち別れた経験があります。
別れてから既に7年以上が経過してとっくに「昔の話」なのですが、
いまだにこのことを強く後悔しています。
この記事は、現在、ちょっとした不満を抱えつつも
なんとなく先の見えない関係を続けている方に向けて、
そして過去の自分に向けて、書いています。
この記事で私が伝えたいことは、次の2点です。
現状維持は時間の浪費です。そして「時間を無駄にした」という事実は、永遠に自分を苦しめ続けます。
現状を打破するには、自分で行動するしかありません。待っていても何一つ変わりません。
100%実体験にもとづいて、お話します。
Contents
現状維持を続けると、あなたもこうなるかも?
まずは私の「実績」についてお話しますね。
現在30代後半の女性です。
結婚はしません、というか実はもともと強い結婚願望を持っていませんでした。
その人と付き合い始めたのは2003年、別れたのは2012年。
付き合っていた期間は9年半くらいです。
私の年齢でいえば、20代前半から30代前半です。
相手は4歳年上でした。
この結果どうなったかというと、
- 人生において二度とない貴重な20代の時間を無駄にした
- 自分がどういう人生を生きたいかすらわからなくなった
- やりたいことができて少しでも時間がほしくなった時に、この「無為な時間」への後悔がフラッシュバックして自分を苦しめ続けている
あー、なんか、いきなり暗いですよねすんません。
でも事実なんですよ、これ。
ほんと、戻れるなら戻って往復ビンタして自分の目を覚ましたい!
しかも、実はかなり初期に「別れよう」と思って行動したこともあったんですよね・・・
まあ、未遂に終わってしまったわけですが。
ということで、なぜこんなことになってしまったのか、
始めから終わりまで、ざっくりとお話します。
こんな人生は歩みたくない!と思って頂ければ幸いです。
私の9年半:人生をロスりたい人へのアドバイス
「長期間付き合った上に別れる」というのは、
今まで友人にも「ネタ」として話すことはありました。
ただ、その内容についてはほとんど話したことがなかったんですよね。
そして自分自身も、ずっと「見ないふり」してきました。
やっぱり、つらいんです。
別れたという事実ではなくて、どうしようもない自分と向き合うのが。
なので、この時のことを思いだそうとすると、
脳が自動的にシャットダウンをはじめます。
ただ、一度このウイルスのような「思い出」を取り出して自分の中でなんとか折り合いをつけないと、
この先もずっとこのウイルスは生き続けて宿主を苦しめると思うので、
ここで「人目にさらす」ことで少しでもその毒性を和らげたいと思います。
それでは、「人生をロスりたい人へのアドバイス」として
私の9年半を振り返ります。
- 「そんなに好きじゃないけどまあ別にいっか」で付き合いましょう
- 「言葉」で伝えるのは面倒なのでやめましょう
- 自分を捨ててひたすら相手に尽くしましょう
- 自分勝手な理由で別れましょう
その1:「そんなに好きじゃないけどまあ別にいっか」で付き合いましょう
一応繰り返しますが、見出しは「人生をロスりたい人のためのアドバイス」ですのでお気をつけくださいね。
出会いは海外(中国)だったので特殊といえば特殊かもしれません。
相手はちょっと顔が濃い日本人です。
私は大学時代に中国へ語学留学をしたのですが、その時に知り合いました。
同じクラスではなかったのであまり接点もなく、お互い「どうでもいい人」だったと思います。
出会いから約半年後に付き合うことになったわけですが、きっかけは私が諸事情で1ヶ月ほど住める部屋を探している時に、相手の同居人がちょうど帰国するタイミングだったことです。
何の感情もなかった分、下心なく「1ヶ月部屋貸して」「いいよ」となり、いきなりの同棲生活がスタートしました。
部屋は独立しているので全く問題はないのですが、食事を作って一緒に食べていろいろ話しているうちに意外と話が合って、という流れで付き合うことになりました。
ただ、私はそこまで好きというわけでもなかったんですよね。向こうから言われてなければまず、自分から告白しようとは思わなかったです。
実はこの時、私には「自分から告白したいくらいの好きな人」が日本にいました。
ただ突然音信不通になってしまい、そのせいでだいぶ気持ちが不安定でした。
それもあって「なんとなく」付き合うことをOKしたという側面もありました。
まあ、自分でいうのも何ですが、ろくでなしですねこれ。
ともかく、始まりから「なんとなく」でした。
「好き」という気持ちが強ければ、「好きでなくなった」という気持ちにも気づくのでしょう。
「なんとなく」だと自分がその人をどう思っているのか、どうしたいのかは見えなくなって、よっぽど「無理」と思うことがなければ慣性の法則で続いてしまうものです。
その2:「言葉」で伝えるのは面倒なのでやめましょう
相手の人は、ちょっと癖のある人でした。
ただまあ、私もこんな感じで癖があるので、「訳あり」同士うまくいっていたのかもしれません。
割れ鍋に綴じ蓋ってやつですね。
それでも、どうしても受け入れがたいことが起こりました。
詳細は仕事がらみの話でちょっと説明がしにくいので割愛します。
かっこよくいえば「価値観の違い」です。
付き合ってから3年目くらい、とまだ初期のころですね。
その時、私たちは中国で働いていました。
そして私は会社を辞め、中国からフィリピンへ短期滞在を予定していました。
表向きは英語を勉強するためですが、
もう一つの理由はそう、この関係に終止符を打つことでした。
「じゃーね」といったか覚えていませんが、私はフィリピンへ行きました。
私はもちろんもう2度と会わないつもりで行ったのですが、
実は去り際に「別れよう」とは一言もいいませんでした。
・・・。
ちょっと、理解しがたい行動だと思います
(今振り返って、自分でもそう思います)。
「察してちゃん」ていますよね。
自分で何も言わずに、「私のこと理解してよ」というタイプの人です。
私はモンスター級の「察してちゃん」でした。
妙なプライドのせいで相手の反応が怖くて、
とにかく人とのコミュニケーションを放棄し続けてきました。
当たり前ですが、言葉で言わないと他人には伝わりません。
フィリピンに行ったあとの顛末は、
しばらくして向こうも会社でゴタゴタがあって、会社を辞めてフィリピンへ来る
↓
その当時相手がちょっと弱っていたので、突き放すこともできずによりを戻す(あくまで私目線)
↓
2人で日本へ帰国し、新たな生活へ
フィリピン行きの時に、ちゃんと「別れよう」と行って旅立ったかどうか。
ここ、今思うと大きな人生のターニングポイントだったかもしれません。
言語化してわかる、過去の自分のめちゃくちゃな行動。
ここで言いたいことは、「言葉に出して言わなきゃ伝わらない」というとてもとても当たり前なことです。
その3:自分を捨ててひたすら相手に尽くしましょう
帰国後、向こうは正社員の職につきました。
「すぐに中国に駐在になるかもしれない」ということだったので、その時はついて行くことを前提として、私は近場で派遣社員の仕事を探しました。
向こうの仕事の方が忙しかったのもあって、家事全般は私の役目でした。
お弁当もちゃんと、毎日作ってましたね。
たまにどこかに出かけるときに運転手になってもらえるので(私はペーパードライバーです)、まあそれでもいっかと思っていました。
このころ、自分が何をしたい、という気持ちはほとんど持っていませんでした。
休日も相手の行きたいところに合わせて出かけ(一応「どこ行く?」と聞かれるのですが「どこでもいいよ」と答えていました)、
家にいるときは、当初パソコン1台しかなかったので相手が使っているときは私は・・・
だいたい昼寝してましたね。
本読むとか、ひとり出かけるとか、勉強するとかじゃなく、とにかく寝る。
このころ、完全に自分の「これから」を考えていませんでした。
話を少しだけ戻します。
日本に帰国した直後は、お互いに就職してこれまでより生活が安定したこともあって、
私は結婚を少しだけ意識しました。
意識というか、「このまま結婚するのかなー(あくまで受け身)」という気持ちです。
付き合って4年目くらい、私が27歳くらいの話ですね。
実際、お互いの親にも会っていて、
私は相手の親戚の人や友人も知っていて、
いろんな場面で「奥様」に間違えられることも多くなりました。
でも。
私たちは、一言も結婚については話をしませんでした。
私は上で書いた通りの「察してモンスター」で、
向こうは・・・正直よくわかりません。
相手は30ちょっと過ぎたくらいなので、「まだ早い」と思っていたのかもしれません。
年齢、仕事の安定性、付き合った年数(4、5年)からみても、もし結婚したかったのならこのタイミングだったと思います。
「自分自身もまだ実はよくわからないけど、結婚についてどう考えてるの」
このくらい聞いていたら、違った道があったかもしれません。
私自身、「まあ30までにはさすがになにかあるでしょ(とにかく受け身)」でしたからね。
ここですべきだったのは、少しだけ自分の中で「結婚」という言葉がチラついたのだから、もう少し踏み込んで自分の気持ちを整理することでした。
意外と「結婚したい」と思っていたのかもしれませんし、「したくない」のならこの関係をずっと続けていても仕方がないことに気づいて、もっと早く動けていたかもしれません。
この不毛な関係。
中国から始まりフィリピン編を挟んで日本編へと進んできました。
物語のクライマックスは、再び中国です。
その4:自分勝手な理由で別れましょう
先ほどの日本編は実は前後半に分かれます。
前半は同棲部分、後半は相手が中国へ駐在になり、私がひとり日本に残っていた時期です。
やっぱりひとりの時期の方が、楽しかったんですよね。
その時の仕事に関連していた通関士の資格の勉強をしてみたり、ちょっと前向きでした。
もうここで答え出てますよね。別れるべしと。
ただこの時はまだ、「相手にくっついてる自分」しかなかったので、まだ別れようとは思っていませんでした。
恋愛感情というものは、とっくになくなっていましたけども。
なんやかんやで私が30歳の時、日本での住まいを引き払って私も中国へ再上陸します。
そして中国での2人暮らしが再び始まります。
相手も激務(出張多め)でしたが、私も仕事はかなりハードでした。
もちろん、家事全般は私の役目です。
仕事でいっぱいいっぱいになっていましたが、それでも私は「察してモンスター」を貫き、相手に弱音を吐いたり助けを求めることはありませんでした。
相手ももちろん気づきません。
仕事はつらいけれどその当時はもう少し頑張ろうと思っていて、少しでも負担を減らしたい、楽になりたい、ひとりになりたい、と思いました。
負担を減らしたい、楽になりたい。
それが9年以上続いた関係を断ち切った理由でした。
実は私は、決めたら行動は早いです。
別れを切り出した翌日、仕事の休憩時間に不動産会社に行って、3日後に実際に引っ越しました(中国の場合は家具備え付けの部屋も多いので、スーツケース1個で引っ越しできます)。
別れる時には、いつものごとく「別れよう」とだけ言って(これだけはさすがにちゃんと言いました)、理由などは一切言いませんでした。
正確には、3日後に引っ越しするときに何か手紙を渡した記憶があるのですが、何を書いたか覚えていません。
それから今まで、1度もお互い連絡を取らずに現在に至ります。
別れたばかりのころ、風の噂で相手が婚活中だと聞いたんですが、どうなったかは知りません。
私は相手に対する憎しみの気持ちのようなものは全く持っていないのですが、逆に申し訳なかったな、と思う気持ちがあります。
「なんとなく」で付き合って、ずっと自分の気持ちを表現せずにいたこと。
そして、曲がりなりにも9年以上一緒にいて、一方的に、自分勝手に別れたこと。
最後の最後まで、「当たり前のコミュニケーション」ができていませんでした。
時間を無駄にすることは「犯罪」と同じです
中国での仕事は結局それほど長く続かず、ひとり帰国することにしました。
33歳で、はじめて日本で正社員の職に就きました。
土日勤務当たり前、朝晩問わず電話が鳴る生活から、定時退社・完全土日祝休みの生活へ。
まあ、世の中こんなステキな会社もあるんだな、と思いました。
それでも、何年かするといろいろと考え始めます。
この会社いつまであるかな、とか、リストラもあるかもな、とか。
なんやかんやあって、私は2018年の1月に、副業で翻訳者となるべくレバレッジ特許翻訳講座の受講を開始します。
そしてさらになんやかんやあって、2019年4月に会社を辞めて専業翻訳者として生きる決意をします。
講座ではとにかく時間を圧縮して、使える時間をすべて学習に投入することが求められます。
実際、やることは山のようにあります。
今一番ほしいものは、と聞かれたら間違いなく「時間」と答えます。
そんな中、失った時間は戻らないのはわかっていますが、
私は自分の手によって失った9年半のことを、どうしても考えてしまいます。
私はなぜあんなに無為に毎日を過ごせていたのだろう、と。
激しい後悔と、無条件の自己否定の渦に何度も巻き込まれています。
この後悔の気持ちは、ある意味で私のこの1年半ほどの行動への原動力にもなりました。
ですが、最近ほんの少しですが先が見えてきて、思うことがあります。
それは、いくら後悔を原動力にして成功したとしても、
ガソリンが燃焼するように後悔は消えてくれない。
もちろん、時間をロスったという事実も消えないということです。
犯罪を犯して服役した人間が釈放されたとしても、
罪を犯した事実や後悔には一生向き合わないといけないでしょう。
私が自ら失った時間に対する後悔は、
加害者の抱えるトラウマと本質的に似ていると思います。
何を大げさな、と思うかもしれませんが、
時間を無駄にするということはそのくらい罪なことなんだと、
今、本当に時間を必要としているときに感じるのです。
おわりに
時間は、すべての人に平等に与えられたものです。
それをどう使うかで人生が決まります。
現状維持は一番楽です。
ただ、そうしている間にも時間は過ぎていきます。
本当にやりたいことが見つかった時に、時間切れということにならないように。
そして、私のように失った時間に対して後悔し続けるということがないように。
私からのアドバイスは、次の2つです。
自分の気持ちは外に出しましょう。でないと相手にももちろん伝わりませんし、自分自身のこともわからなくなります。
現状維持は人生の浪費です。どんな小さなことでいいので、とにかく自分から行動しましょう。
自分から動かなければ、何も変わりません。
自分から動かなければ、自分の人生を放棄したのと同じです。
一旦放棄した人生を取り戻すには、時間がかかります。
そして、「自分の人生を生きる」ほうが他人に乗っかって生きるより、
大変だけどはるかに楽しいです。
どうか、自分の人生を生きてください。
とても興味深い話だったので、一気に読みました。
そして、「結婚」についても、いろいろ考えてしまいました。
私の場合は、「結婚するぞ!」と思ってからの結婚に至るまでの行動は早かったです。
が、結婚後の、「誰にも頼らなくても生きていけるような収入を、自分自身で得よう!」と行動し始めたのが、カタツムリ並みに遅すぎました。
おかげで、現在、貧乏なアラフィフです(汗)
お互い、この先時間のムダをしないように、生きていきましょうね。
moncanaさん
ありがとうございます。
ほんとそうですよね。
管理人さんじゃないですが、「今が一番若い」んですから。
これからを無駄にしないように生きていきたいですね。
暑い日が続きますが、体調に気を付けて実ジョブ頑張ってくださいね!