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英日特許翻訳者(バイオ・医薬系)のブログ
マインドセット

他人との比較がやめられない方へ、10年日記をおすすめする2つの理由

こんにちは、asaです。

わかっちゃいるけどやめられないもののひとつ、

それが他人との比較です。

 

上を見たら切りがないですし、

自分の方が勝ってると思うところを無理矢理見つけても、

それで気持ちが落ち着くわけではありません。

 

私も、他人との比較がやめられないひとりです。

でも10年日記をつけるようになったら、だいぶマシになりました。

今日はなぜ10年日記で他人との比較がやめられるのか、

10年日記をおすすめする理由についてお話します。

 

10年日記をおすすめする2つの理由

ここでは、他人との不毛な比較がやめられない方向けにお話しますが、

それ以外の方にももちろん、10年日記はおすすめです。

10年日記をおすすめする2つの理由

1.「過去の自分」と比較することで、自己肯定感を高めることができる

2.「事実」を見つめて、客観視できる

 

1.「過去の自分」と比較することで、自己肯定感を高めることができる

10年日記とは、その名の通り10年分の日記を一冊にまとめたものです。

基本的に10年分の「ある1日」が1ページにまとまっています。

私はアピカの10年日記を使っています。

 

私が書き始めたのは2017年の9月30日。

まだ2年分ほどしかないので、空白が多いです。

 

それでも、毎日日記をつける時に、常に「1年前の自分」がそこにいます。

 

1年前の8月。

私は何をしていたのかというと、絶賛でした。

2018年のはじめから、翻訳者になるべくレバレッジ特許翻訳講座での学習をはじめて半年が経過したくらいの時期です。

この講座では、ブログに進捗状況や疑問点などを書いていれば、ビデオセミナーの形でフィードバックを頂けます。

 

1年前の今頃、フィードバックとして頂いたビデオセミナーのタイトルの抜粋です。

2712_言葉をいくら分解しても言葉の正体には迫れない
2716_稼ぐための勉強にフォーカスする
2725_自己満足の勉強では稼げない

これはひどい。

ひとことで言えば、「勉強方法とマインドを直せ、でないと稼げない」ということを何度も指摘されていました。

確かにおっしゃっていることはわかるのですが、自分の中でうまくアドバイスを消化できずにいて、「できていない自分」に焦りと怒りを感じていた頃でした。

 

最近目に入る、この頃の日記には

「稼げるようになる気がしない」「プロになれない」とかなり悲痛な言葉が並んでいます。

 

なんとかプロになって、これからさらに稼げるプロになるために頑張ろうと思っている今の自分からすると、あの時の悩みは悩みでもなんでもなかったなと思います。

 

以前の自分よりも進歩している、と自分自身で認められることは「自己肯定感」の向上につながります。

そして、自己肯定感が上がれば、「自分の評価軸」で物事を捉えられることになるので、むやみに人と比較することもなくなります。

 

2.「事実」を見つめて、客観視できる

あなたがつい人と比較してしまう時って、どんな時でしょうか。

自分のほしいものを持っている人を見て、うらやましい!と思う時でしょうか。

何もかもうまくいかなくて、「それでもあの人たちに比べたらマシだ」と思う時でしょうか。

 

実は少し前、私は「他人との比較」をどうしてもやめられなくて、自分で自分を無駄に苦しめている時がありました。

 

同じ目的に向かって同じように時間を投入していても、なぜこれだけ「結果」が違うんだろうかという思いから抜け出せなかったんですね。

背景も環境も違うのですから、比較しても全く意味はないということは頭ではわかっています。

 

それでも比較をしてしまうのは、

「あの人はできるけど、私はできない、だってこれだけ違うから」と、

「できない理由」を見つけて「前に進む気持ちがなくなっている自分」を正当化しようとしているんだな、と最近感じました。

 

こんな時、1年前の日記を見るとそこには自分自身の目標に向かってなんとか頑張っている自分がいるわけです。

紙(日記)に書いてあることは、事実です。

脳は頭の中の「自分はダメだな」という思いよりも、紙にアウトプットされた「事実」を強く認識します。

すると、「いや、この頃と比べたら確かに変わっているよな」という気づきを得られ、そこから「できるはずだ」という気持ちになります。

その時には、他人と比較する気持ちは薄れています。

 

私たちがむやみに他人と比較している時、脳内で勝手に相手を美化して、自分を下げているのではないかと思います。

「頭の中のもやもや」は自分に都合のよいように形を変えてしまいます。

 

どうしても比較が止まらない時は、10年日記に限らずまずは書き出してみることをおすすめします。

そうすると、他人との比較がどれだけ馬鹿げているか、気づくことにつながります。

 

紙の10年日記をおすすめする理由

記録をしておけば、客観的に過去の自分と比較してその進歩がわかります。

それが自己肯定感の向上につながって、むやみに他人と比較しなくなります。

ということをお話しました。

 

ここまででこう思ったかたもいるでしょう。

とにかく1日やったことを記録しておけばいいんでしょ。

スマホアプリでもいいし、普通の1年用の手帳でもいいんじゃないの、と。

 

記録をするだけなら確かにそうです。

ですが、紙の10年日記には次のようなメリットがあるので、おすすめします。

メリット1:一覧性がある

メリット2:手書きなので、書いた字からもその時の状態がわかる

メリット3:貴重なデータが飛んでしまうことがない

 

こちらが私の10年日記です。現状、まだ「2年日記」ですけども。

わかりにくいですが下の青いクリアファイルはA4サイズです。

日記のサイズはB5版です。

こんな感じで、左右それぞれ1日、10年分を書けるようになっています。

これは1日3行です。4行タイプのもありますね。

もう少し拡大します。

私は以前、普通の1年用の手帳の下の方のスペースにその日あったことを同じく3行くらいで書いていたのですが、過去の日記を引っ張り出して見るということはほとんどありませんでした。

10年日記は開いたらすぐ、過去の自分が何を書いていたのかがわかります。

ペラペラめくるだけでも、たくさん書いてある時と全然書いてない時があったりして、1年全体をざっくりと俯瞰することもできます。

 

また手書きだと、その時の書き方でだいたいどんな状況だったのかがわかります。

たまに落書きしていることもあって、「そんなこともあったな」と印象に残ります。

 

デジタルデータには「検索機能」が使えるという強みがありますが、万が一この超貴重なデータがすっ飛んでしまったら泣くに泣けません。

ですので、紙の10年日記をおすすめします。

 

10年日記は気に入ったものでいいと思います。

私の使っているものはアピカの10年日記ですが、シンプルで丈夫なので、特にこだわりがない方であれば候補にいれてみてください。

 

 

10年日記を活用するためのポイント

せっかくなので、日記はできれば毎日書きたいですよね。

そして、書きっぱなしにするのではなく、できれば有意義に使いたいですよね。

 

そのためのポイントを3つ、まとめました。

1:同じ時間に書く

2:「ポジティブ」が多くなるように書く

3:目標を書き込む

 

1. 同じ時間に書く

何事も、習慣化すれば続きやすくなります。

そして、習慣化するための効果的な方法は、「同じ時間に書く」ことです。

 

私は10年日記を枕元に置いて、毎日寝る前に書いてから寝ています。

以前は実は机の横に置いていたのですが、やはり書き忘れることがありました。

枕元に移してから、書き忘れは1度もなくなりました。

 

2.「ポジティブ」が多くなるように書く

他人と比較したがりな方、自己肯定感の低いタイプの方は、恐らく日記を書いても自分はいかにダメかを書き連ねてしまうのではないでしょうか。

私がそのタイプなので、すごくよくわかります。

書き始めた当初はそんな感じだったのですが、あまりに沈み過ぎてしまった時があり、その頃から「良かったこと」「できたこと」を意識して書くようにしてきました。

 

これを続けると、「今日は確かにできなかったこともあるができたことはある」という、とても小さな自信が積み重なって、落ち込みにくくなります。

とはいえ、「今日は全然ダメだわ」という時にそれを吐き出さないでいるのも、なかなかしんどいです。

そんな時は、書き殴りたい気持ちは抑えて、なるべく「ダメだった」事実のみを書いて、さらにどんな小さなことでもいいのでプラスのことも付け加えて、全体的にポジティブになるようにしてみましょう。

これを心掛けるようになって半年ちょっと経ちますが、確実に前より自分を冷静に見つめる力がついてきています。

 

3. 目標を書き込む

10年日記は、「未来日記」にも使えます。

 

例えば、私の使っている10年日記には、「年頭所感」というページがあります。

通常であれば1年の始まりに抱負を書くところですね。

ここに、その時点の目標を「年収800万円になった」のように、過去形で書いています。

書くことで、自分の目標が明確になります。

「他人との比較をやめる」ところでお話した通り、アウトプットしたものを脳が認識して、「そうなるためにはどうすればいいのか」を自然と考えるようになります。

今後恐らくどんどん変えていくとは思うのですが、履歴で残しておけば、自分の成長過程もわかりますね。

 

「年頭所感」のページ以外にも、「この日までに実現したいこと」を都度未来のページに書き込んでいます。

実は達成できていない時の方が多く、目標を「後ろ倒し」にすることも多いです。

その時にチクチク痛みを感じつつ、次は絶対に達成してやる!と気合いをいれつつ、もう一度計画や現状を見直すきっかけにもなります。

 

おわりに

10年日記は、自分の分身そのものです。

なるべくできたことを書くこと、できなかったことは事実を淡々と書いて過去の自分と比較することが、他人と比較しがちな方にはおすすめです。

 

1日数分、その日のことを振り返り記録を続けていけば、それは紛れもなく未来の自分を助けてくれる財産になります。

ぜひ、10年日記を始めてみてください。