学習記録

徐放性製剤の明細書

今日は省力化して、明細書を読んだ都度、「知子の情報」に明細書と一緒に入れている情報をほぼコピペのみです。

フォーマットがバラバラですが、明日からは統一します。  

1/22 読んだ明細書 10件(徐放性製剤関連)

徐放性をキーワードとして、同一の企業の明細書を複数始めに読み、その後、その他の企業の明細書を読む。

1~4件目 注射用徐放性製剤

特開2019-006822
特開2017-206543
特開2016-128503
特表2013-543481

注射用徐放性製剤 大日本住友製薬

デポ製剤(筋肉内に注射して徐放性(徐々に薬効を示す)薬)についての明細書。

統合失調症などへの適用用途であるため、安全に投与し、所望の薬効を得るためには患者が服薬の方法(コンプライアンス)を遵守することが重要になる。しかし、通常のこの用途の薬剤は経口投与であり、血中濃度が維持できないため頻繁に投与する必要があり、患者のコンプライアンスが向上しない問題があった。

この発明は、経口薬ではなくデポ製剤(懸濁製剤)。

デポ製剤は筋肉内(または皮下)注射剤で、注射後血中濃度が長期にわたり維持されるため、投与回数が少なくて済む。

ただし、デポ製剤は製造要求(無菌状態など)と成分への要求(水溶性であることなど)が非常に高い。

これまでのデポ製剤は、粒子径を制御しながら安定剤を投入したり、様々な苦労をしてきた。

今回の発明では、特定の粒子径を有する化合物を用いるなどの一定の条件で、従来よりも容易にデポ製剤を作製できるようになった。

*1件目の明細書は50枚くらいのをすべて、2~4件目はほぼ同一なので飛ばし読みです。

5件目 徐放性製剤

特開2019-19093 抗パーキン症病薬(ロピニロール塩酸塩)沢井製薬

<課題>
苛酷試験中(安全性試験)に、有効成分であるロピニロール塩酸塩に類縁物質の増加が見られる。安定性の向上が求められる。

<解決手段>
エタノールを含む造粒液を使用して造粒することで、類縁物質が減少。安定性に優れた徐放性製剤を作製できる。

*長期保存した際の類縁物質(不純物、変質したもの)が少ない=変質が少ないというのが薬剤の安全性の指標の一つ、と考えてよいのだろう。

*この明細書では「徐放化」でお馴染みの3層構造を採用している(有効成分を含む層を含まない層でサンドイッチにする)
そのサンドイッチのパンの部分の表面積で放出性を制御できる。

 

6件目:徐放性錠剤の製造方法

特開2019-218313 徐放製剤 沢井製薬
徐放性錠剤の製造方法の改善に関する。

<課題>
従来技術は溶融造粒法で製造していた。
メジャーである湿式造粒と同じ機械でできず工程も増え煩雑であった。
さらに保存時に類縁物質の増加が見られ、安定性にも問題があった。

<手段・結果>
本発明では徐放化基剤を変更(硬化油又はステアリン酸)。
これにより湿式造粒(流動層造粒)が可能に、また類縁物質も減少し安定性が向上。

7件目:徐放性製剤の製造方法

【公開番号】特開2004-345976 
【出願人】沢井製薬株式会社
【発明の名称】
徐放性微粒子製剤及びその製造方法

【発明の概要】
気管支喘息用の徐放性薬剤を簡単に、安価で製造する

【課題】

(1)コーティングによって徐放性を付与する実施形態では、
コーティング前の薬剤の粒度分布が広く、コーティング層を厚くする必要があり、作業時間が長引いていた。

(2)ポリマーマトリックスの中に有効成分を分散させて徐放化させる実施形態では、噴霧乾燥法によってポリマーの粘度が上がり溶媒の揮発性が低下していた。

【解決策】

噴霧乾燥法により造粒し粒度の揃った微粒子を得る。
それを徐放性コーティングすることによって薄いコーティング層を付与でき、製造時間が短縮される。

8件目:徐放性製剤(+即放性製剤)

【公開番号】特開2018-104324

【出願人】エスエス製薬

【発明の名称】徐放性製剤

【発明の概要】異なる溶出性を持つ薬剤を、pHなどの外部因子に左右されることなく同時に制御できる徐放性製剤。

【課題】
複数の薬物の溶出性はそれぞれの物性によって異なるため、同時に放出性を制御することが困難だった。
従来の方法は複数の薬物ごとに徐放性コーティングをしていたのでコストがかさみ、工程も煩雑だった。

その他の方法も、設計通りの徐放性を得ることが困難だった。

【解決策】
1つの核粒子に2つ以上の薬物を含有させ、表面を徐放性被膜でコーティングする。
これで核粒子中の薬物の物性に左右されずに徐放性を制御できる。
さらに、即放性の薬物と一緒にカプセルに充填すれば、「すぐ効いて、長く効く」薬を作製できる。

こういう理解です。
(コンタックとか?エスエス製薬の風邪薬なので)

字が全然読めないですね。左(青)が徐放性造粒物、右(赤)が即放性造粒物。

徐放性の中には溶出性が異なる複数の有効成分が入っています。

 

9件目:腸溶性徐放性製剤

【公開番号】 特開2018-184360

【出願人】ニプロ株式会社

【発明の名称】経口投与用の腸溶性徐放性製剤

【発明の概要】特別な装置・方法を必要とせずにシグモイド型0次放出(胃で溶けず、腸で12時間以上薬物濃度にかかわらず徐放性を保つ)腸溶性徐放性製剤を提供すること。

【課題】
これまでのシグモイド型0次放出を実現した腸溶性徐放性製剤は、特殊な装置が必要でありコストが高く、錠剤も大きくなりがちだった。そのため、通常の装置で、通常の方法で作製できる腸溶性徐放性製剤を実現すること。

【解決策】
素錠にコーティングを施した錠剤。
コーティングは水・消化液に不溶な化合物と腸溶性皮膜剤の2種類による。(1)この2種類の皮膜の重量比を制御すること、かつ(2)素錠の表面積あたりの皮膜の量を制御し規定値以内とすることで、通常の製剤方法で作製が可能となる。

 

10件目:徐放性製剤

【公開番号】特開2019-34914

【出願人】大原薬品工業株式会社

【発明の名称】良好な徐放性を有する、レボドパ含有小型化製剤

【発明の概要】小型化することで徐放性が向上したパーキンソン病の薬剤を提供する

【課題】(従来技術からの課題については言及なし)徐放性薬剤は患者の負担が減る(服薬回数が減る)ため求められている。より良好な徐放性を有する徐放性薬剤を提供する必要がある。

【解決策】
レボドパ及びカルビドパ(パーキンソン病治療薬の有効成分)を含有する錠剤を小型化することで徐放性が向上した。

*なぜ小型化したら徐放性が向上するのか、については記載なし。単に表面積が小さいから?さらに、コーティングなしの素錠がベストとの記載があるがこれも謎(小さいのでコーティングがあると、逆にほどよい徐放性を維持できないのか?)。

 

所感

「英語の明細書の背景を読むx2件」が未達。明日へ持ち越し。

製剤工程、検査に関する用語になじみが出てきて、後半読むスピードが上がった(と思う。計測を忘れた)。

コーティングなどに使用される化合物も大体特徴が見えてきた。

明日はターゲッティング(いかに選択的に薬物送達するか)に関する明細書を読む予定。

 

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です