コンプレックスの棚卸　その１：どちらさまでしたっけ？

映画が楽しめない、なんとも切ない理由

皆さん、映画お好きですか？

レバレッジ特許翻訳講座の受講生からは、

「好きだけど見てる時間なんかあるかボケぃ」と激しくツッコまれそうですね。

私は実は映画やドラマ、昔からほとんど見ません。

特に洋画は見ないですね。見るとしてもアニメを選ぶと思います。

なぜかというと、「誰が誰だかわからなくなる」からです。

特にイケメンの外国人だとみんな同じに見えて、

人物関係がつかめず最後のほうまでストーリーが追えないことが多々あります。

その点アニメだと、髪の毛がピンクだったり青だったりするんで、

区別しやすいんですよね。

「人の顔が覚えられない」

これが、私の抱えるコンプレックスのひとつです。

もしかしたら、「相貌失認」という言葉をご存知の方がいるかもしれません。

上記のクリニックのＨＰにも「相貌失認かどうかの見分け方」として、

• 映画の登場人物の顔が覚えられずにストーリーが追えない
• 接客業で常連さんの顔が覚えられない。さっき会った人がわからない

が挙げられています。

映画は上で書いた通りで、下も思い当たる節がありまくりです。

ほんの数日前の、会社での出来事です。

私が別室で作業をしていた時に同僚が、

Ａ社の鈴木さん（仮名）があいさつに来ているから応接ブースに来てね、

と声をかけてきました。

Ａ社の鈴木さんは確か初めて会うなぁ･･･と思いながら応接ブースに行って

挨拶して、名刺を出しました。

先方は笑って一言。

「いや、なんども会うてますやん」

同僚の勘違いで、来客はＡ社ではなくＢ社の鈴木さんだったのです。

そして私は、Ｂ社の鈴木さんとは実は１０回以上会っていて、

つい１ヶ月ほど前にも会ったばかりでした。

ああ、言われてみれば、この声は･･･

「いや、また昇進されてお名刺の肩書が変わったんじゃないかと」と

苦しい言い訳（慣れっこなのでよく使う）をしつつ、

またやってまった･･･と思ったのでした。

こんな感じで、例を挙げたらきりがありません。

なので恐らくは、私は「軽度の相貌失認」なのだろうな、と思っています。

ちゃんと診断をしてもらったことはないのですが。

一番恐怖を覚えるのは、不特定多数の人が集まるパーティーや会合ですね。

誰と話をしたかなんて、わからなくなりますから。

ひたすら、持ち物や服で区別してます。

あとは「席」です。お願いだから、席移動しないで！って何度叫んだことか。

なので立食パーティーは、本当にハードル高いです。

私もそうかも、と思ったら…

もし、思い当たる節がある方、または興味がある方は

下記のテストに挑戦してみてください。

２０分程度かかります。

ロンドン大学が提供している、顔面のみで複数の人を見分けるテストです。

Cambridge Face Memory Test

結果が６０％以下の場合は「相貌失認」の可能性があるとのこと。

１年半ほど前にやった記録になりますが、

私は４０％の超ハイスコアをたたき出しています。

相貌失認は基本的には治らないようです。

私も日常生活は普通に送れますし、

他人から「ちょっと何かの病気なんじゃない？」と指摘を受けたこともないです。

失礼な奴だと思われたことは多々あるでしょうけど。

これも「個性」だと思って、折り合いをつけていくしかないなと思ってます。