Trados、よく落ちますよね。
私は気分の落ち込みが激しい方ですが、Tradosにはさすがに勝てる気がしません。
そして今日、落ちて落ちて落ちまくりなかなか復活せず、最後に原因らしきものを突き止めて復活したのでメモしておきます。
*Tradosは2017を使用しています。
エラーの現象
とあるセグメントを入力した際にフリーズし、
「エラーを特定できません」という見たことのない投げやりなエラーメッセージとともに強制終了されました。
もう一度立ち上げると、エラーメッセージは出ないものの、セグメントに入力しようとすると勝手に落ちます。特定のセグメントではなく、いくつかの(すべてではない)セグメントで同じ現象が出ました。
解決策
最終的にMuititermが悪さをしているということがわかったのですが、そこまでにやったことも参考までに含めて書いておきます。
(1)Tradosの再起動、PCの再起動を複数回
改善は見られず。
(2)バックアップファイルから再度プロジェクトを構築
問題が起こる直前のバックアップファイルから再度プロジェクトを作成するも、改善せず。
(3)SDL Freshstartの実行
Tradosのアプリです。詳しくは下記の公式ブログ記事をご覧ください。
SDL Freshstart – Trados Studio / MultiTermのリセットツール
エラーが生じた設定ファイルを直すというものです。存在は知っていましたが使うのは初めてでした。Multitermを含めてすべてのファイルに対して実行しましたが、相変わらず落ちるTradosにため息。
*Freshstartは、データが消えることはありませんがTrados自体の設定(フォントなど)が初期化されますのでご注意ください。
(4)問題のプロジェクトのメモリと用語集を外してみる
メモリも用語集もすべて外したところ、落ちなくなりました。つまりは、メモリか用語集(Multiterm)に問題があったということになります。
メモリをまずすべて外したところ、やはり落ちます。ということで、犯人はMultitermだとわかりました。
複数の用語集を紐付けているのですが、既定に設定した(書き込みをする)このプロジェクト用の用語集を外したら落ちなくなりました。
「犯人」のどの部分が問題かは不明だったので、一旦Glossary Converterでエクセルに移し、一応何か明らかにおかしいところがないかを確認後、とりあえず直近の20件ほどを削除して再度新たにtermbaseの形式に戻し、トライしたところ復活しました。
まとめ
Tradosが落ちる理由はさまざまだと思いますので、今回と同じようにMultitermが原因とはもちろん言い切れません。
ただ、特定のプロジェクトやファイルが突然落ちまくる場合は、ここに挙げた方法で解決するかもしれません。
Tradosのヘルプを見ても、「FreshStartせよ、話はそれからだ」のような論調だったので、一度FreshStartを使ってみて、それでもダメならどこに問題があるのかをひとつずつ確認するしかないのでしょうね。
(今回は、今にして思えばバックアップファイルも同じ現象が起きたところで、まずメモリかMultitermを疑うべきでした。)
Tradosを使用する上で避けて通れない「謎のエラー」たち。
他のCATツールを使ってみて、Tradosやっぱりいいよなと思うこともあり、やはりメインツールとしてうまく付き合っていこうと思います。
・・さて、次はちょっとMemsourceを試してみよう。
用語集=DBが壊れている可能性を考えると
いったんCSVまで落として秀丸で変なゴミが無いかをチェックして
ゴミ取り後にMultiterm再度ゼロから作成するのが定石です。
あとは、Tradosを上のバージョンに上げてみるとか。
PCのメモリなどのリソースを増強するとか。
管理人様
アドバイスありがとうございます。
そうですね、Muititermは確かにCSVにして確認した方が確実で早かったですね。
それに、「Tradosはそういうもん」なので、バックアップだけは確実にしておいて
エラーが起こってしまったら何とかしようという対症療法的な考えでいたのですが、
そもそも落ちにくくすることも考えるべきでした。
Tradosのバージョンアップも検討します。
CSVにして秀丸でgrep使って
半角とか全角が残っていないか
おかしな文字コードが入っていないか
ネットで拾った際にゴミが入らないか
など
3か月に1度
少なくとも半年に1度は
用語集のメンテナンス(どぶさらい)は
したほうがいいです。
Tradosを信用しないことです。w
管理人様
再度のアドバイス、ありがとうございます。
Tradosへの不信感は日々順調に高まっています。
どうしようもなくなった場合のために、
やはり他のCATツールでもすぐ作業ができる体制を構築します。
他のCATツールを併用する作戦はいいですね。
思い切った投資ができるようになると
Trados3世代を3台のPCに導入しておいて
切り替えて使う手もあります。
個人で社長やっている人を知っています。
リスクヘッジについては教科書があるわけではないので
自分で考えて行動してください。
納期厳守のために投資するのも個人事業主の責任ですから。
パソコンごとにツールの世代を分けてインストールするのは、
確かに強力な安全策ですね。
どういう状態になっても納期を死守できるように、
体調管理や不慮の事態への備えも含めて環境整備をすることが
プロの仕事だと、今回改めて痛感しました。